「わざわざ」と「遠路はるばる」はそれぞれどんな意味でどのように使い分けられているのでしょうか。
この記事では、「わざわざ」と「遠路はるばる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「わざわざ」とは?
「わざわざ」とは、「通常よりも手間をかけて行うさま」を意味する言葉です。
もっと簡単なやり方があったりやらなくてもよかったりなど、省ける手間をあえては省かずそのためだけに行う様子を表します。
一般的には余計にかかった手間や発生した苦労などを強調する意味で使うことが多く、行為を表す文の前に付け加えることで実行に伴い発生した負担の大きさを表現します。
「遠路はるばる」とは?
「遠路はるばる」とは、「遠くから来てくれた相手に対し感謝の気持ちを伝える表現」です。
「遠路はるばる」の「遠路」は遠い距離や長い道のりを意味し「はるばる」は遠く隔たったところから来る様子を表します。
一般的には遠いところから苦労してやってきてくれた人に対しねぎらいやお礼の気持ちを込めて使う表現です。
「わざわざ」と「遠路はるばる」の違い
「わざわざ」と「遠路はるばる」の違いを、分かりやすく解説します。
「わざわざ」と「遠路はるばる」はどちらも相手の行動に通常よりも大きな苦労や負担が生じている時に使う言葉です。
「わざわざ」は特に制限がなくどんな動作に対しても使える表現なのに対し「遠路はるばる」は相手がこちらにやって来る動作にのみ使える、という動作の違いで区別されます。
「遠路はるばる」は「わざわざ来てくれて」と置き換えられます。
「わざわざ」の例文
・『わざわざ持ってきていただきありがとうございます』
・『わざわざ知らせていただいて助かりました』
「遠路はるばる」の例文
・『遠路はるばるようこそお越しくださいました』
・『遠路はるばるやってきた甲斐がある』
まとめ
「わざわざ」と「遠路はるばる」は似たようなニュアンスを含む表現ですが動作の内容で使い分けられます。
どんな動作を対象にするのかを基準に使い分けてください。