最近では、住宅を建築するときにその周りの環境とともに、どのように土台を作るかが重要になっています。
それは、そのやり方によっては、大雨などの際の危険度に差が出てくるからです。
そのやり方の一つが「盛り土」であり、それには「再生土」と言うものが使われることがあります。
それでは、この「再生土」とはどういう意味でしょうか。
また、「改良土」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「再生土」と「改良土」の違いを分かりやすく説明していきます。
「再生土」とは?
「再生土」とは、文字通り、「再生した土」という意味で、一般的には建設現場などで発生する産業廃棄物としての汚泥、コンクリートなどを乾燥、粉砕して、場合によっては他の材料を混ぜて、土と同じような形状にしたものです。
建設業においては、盛り土などに使用されることが多いものです。
「改良土」とは?
「改良土」とは、本来は元の材料から「改良した」土のことを呼ぶ言葉です。
ここで改良と言っているのは材料となるものから使用する現場に適したものに「改良された」と言うことを表します。
「再生土」と「改良土」の違い
「再生土」と「改良土」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、もともと廃棄するはずのものを再生して新しく建設現場などで使用できるようにしたものであるのは同じですが、どこが違うのでしょうか。
この2つ違いを最も簡単に説明するならば、元の材料を別の用途で使えるようにした工程で意図するものが違うと言うことになります。
つまり、「再生土」は、「元のものを捨てず、無駄にしない」ことが重要であり、「改良土」とは「元のものよりも良くする」ことが重要なのです。
したがって、実態としては同じものに対して違った意味づけをしているに過ぎません。
「再生土」の例文
・『この住宅の土台の盛り土には「再生土」が使われています』
・『建設現場の様々な廃棄物に関しては「再生土」として生まれ変わらせるのが最も効率のよいリサイクルになります』
「改良土」の例文
・『この住宅の土台の盛り土には「改良土」が使われています』
・『新しい建築現場で使用される土は「改良土」が使われています』
まとめ
この記事では、「再生土」と「改良土」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。
この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。