この記事では、「お待ちになる」と「お待ちする」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お待ちになる」とは?
「お待ちになる」は、「待つ」に「お」を付け加え敬語表現とです。
では、「お待ち」なのは誰なのか。
それは、話し手自身ではなく、待つ行為を行う話し手以外の人になります。
話し手自身が待つ行為に対し「お待ちになる」を使用することはありません。
また、敬語表現となるため、「待つ」人は上司などの目上の人になります。
「お持ちする」とは?
「待つ」に「お」を付け加え敬語表現となる「お待ちする」。
では、「お待ち」なのは誰なのか。
それは、話し手自身です。
話し手自身が待つ行為に対し用いられるのが「お待ちする」です。
そして、待つ相手が目上の人になるため尊敬表現を使用することになります。
「お待ちになる」と「お待ちする」の違い
「お待ちになる」と「お待ちする」のどちらも、「待つ」行為に「お」を付け敬語表現にしたものです。
そのうえで、誰を待つのか。
その点に違いがあります。
「お待ちになる」は話し手以外の人となり、話し手以外の「待つ」行為に対し「お待ちになる」を用います。
一方、「お待ちする」は話し手自身が「待つ」行為に対し用います。
話し手自身ではなく、「待つ」人が目上の人になります。
そのため、「お待ちする」と敬語表現を用いることになります。
このように、誰の行動に対する表現方法なのかによって、2つの言葉を使い分けることになります。
「お待ちになる」の例文
・『取引先の○○さんが会議室でお待ちになる』
・『担当者が到着するまで、お客様は別室でお待ちになる』
「お待ちする」の例文
・『部長の帰りをお待ちする』
・『会議が終わるまで、別室で上司をお待ちすることにしました』
まとめ
以上のことから使い分けには、誰に対する行動を意味するのかといった違いに注意することが大切です。
この2つの言葉の使い分けは、誰に対する行動なのかがポイントです。