「VCTケーブル」と「VCTFケーブル」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「VCTケーブル」と「VCTFケーブル」の違いとは?違い

この記事では、「VCTケーブル」「VCTFケーブル」の違いを分かりやすく説明していきます。

「VCTケーブル」とは?

「VCTケーブル」とは絶縁体がビニール素材でできている通電したまま移動可能なケーブルです。

移動可能というのはケーブルを固定する必要がなく、通電したまま動かしても問題ないということを指します。

VCTケーブルはある程度の柔軟性と頑丈さがあり電圧も600V以下まで使用可能なので、場所を動かしつつ使うような機械の配線や、ある程度たわんでも問題のないケーブルが求められる配線で使われるケーブルです。


「VCTFケーブル」とは?

「VCTFケーブル」とは屋内で使う小型の電気機器のケーブルに使われているケーブルです。

VCTケーブルと構造的にほぼ同じですが、絶縁体部分が少ないのでケーブルとしての太さが細くなっています。

そのため耐えられる電圧も300VとVCTケーブルよりも低いです。

ですが屋内で動かしながら使うための小型電気機器としてはケーブルの耐久性も電圧も十分なので、屋内で使う小型電気機器のケーブルとして汎用的に使われています。


「VCTケーブル」と「VCTFケーブル」の違い

「VCTケーブル」「VCTFケーブル」の違いを、分かりやすく解説します。

600Vまで使用可能な絶縁体がビニールでできた移動可能なケーブルが「VCTケーブル」で、300Vまで使用可能なケーブルが「VCTFケーブル」です。

どちらも移動を伴う電気機器のケーブルとして使われますが、「VCTケーブル」の方が高電圧でも使えるので多少大きめの機械にも使われ、「VCTFケーブル」は小型機器のケーブルとして使われます。

まとめ

「VCTケーブル」の方が「VCTFケーブル」より少し太いなどの些細な違いもありますが、基本的には「VCTケーブル」は600V以下までで「VCTFケーブル」は300V以下までと、電圧の上限が違うだけのものと考えていいでしょう。

とは言え小型の機械に「VCTケーブル」を使って過電圧で故障したり、中型の機械に「VCTFケーブル」を使ったら電圧不足で動かないなどの問題が発生する可能性は十分あるので、必要な電圧次第で使い分けるべきです。

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