「宿直」と「当直」はそれぞれ何を意味する言葉でどのような違いで区別しているのでしょうか。
今回は、「宿直」と「当直」の違いを解説します。
「宿直」とは?
「宿直」とは、「職場に泊まり込みで勤務すること」を意味する言葉です。
「宿直」の使い方
昼間の勤務は就業時間まで働いたら仕事が終わり帰宅しますが、夜間にも人員が必要な職場では全員が帰宅してしまうと不都合が生じるため誰かが夜間も職場に残り泊まり込みで勤務を続けます。
夜間の宿泊を伴う勤務方法を指す言葉が「宿直」です。
一般的には緊急出動を必要とする職場で多く見られ、夜中ずっと働いているわけではなく休息し仮眠を取るなどして何かあった時に備えます。
「当直」とは?
「当直」とは、「勤務時間を交代する当番制で働くこと」を意味する言葉です。
「当直」の使い方
一般的にシフト勤務と勤務と呼ばれる時間に応じて応じて働く人が交代する働き方を指します。
本来は交代制の働き方そのものを表す言葉ですが、一般的にはそのような働き方において当番を受け持ち勤務につくことを指す意味でも使われます。
「宿直」と「当直」の違い
「宿直」が宿泊を伴う勤務を意味するのに対し「当直」は交代で勤務につく当番制の働き方を意味します。
職場に泊り込まない日中の勤務を「日直」といい、「日直」と「宿直」をあわせた勤務形態の全てを指す言葉が「当直」です。
「当直」には「その時間帯を受け持つこと」という意味もあり、夜間に泊まり込みで勤務する担当者を表す場合は「宿直」と「当直」が同じ意味で使われます。
夜の時間帯の勤務でも宿泊せずにずっと働いている場合は「宿直」ではなく「夜勤」と表現します。
「宿直」の例文
・『宿直は10年前に廃止された』
・『明日は久しぶりの宿直だ』
「当直」の例文
・『当直の人に連絡する』
・『深夜だが当直の職員がいるはずだ』
まとめ
「宿直」と「当直」は同じ意味で使われることもありますが本来の意味は異なります。
言葉の意味が正しく理解して使い分けましょう。