この記事では、「不作為」【ふさくい】と「無作為」【むさくい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「不作為」とは?意味
本当なら対処しなければいけない事柄に対して積極的に作為しないことを「不作為」【ふさくい】といいます。
「不」は行動しないという意味があり、このことから対処しなければならない事柄を自分で対処せず、あえて放置してしまうことを表すわけです。
ビジネスシーンでは、何もせずただ見ているだけでは上司に叱られる要因になってしまいます。
「無作為」とは?意味
対処すべきことでもない事と認識したら手を出さずに対処しないことを「無作為」【むさくい】といいます。
最初から特別に対処しなくてもいい事柄であるので、わざわざ時間をかけてやらなくてもよく、問題にはなりません。
反対に、手を出してしまったことで余計なことをしたと怒られますので、注意しなければなりません。
「不作為」と「無作為」の違い
「不作為」と「無作為」の違いを、分かりやすく解説します。
何もしないのは悪いとみなされ、共同作業する場所では問題になって罪になるのが「不作為」であり、対処しないことを放ったからしにして放置するのは社員としてあってはならないことです。
もう一方の「無作為」は、対処しなくてもいいことであるため、手を出さずに見過ごしていいことを指します。
手を出したがために嫌がられてしまうこともある場面で使われている言葉です。
「不作為」の例文
・『仕事を放棄すれば、不作為では困ると上司に注意された』
・『不作為なことばかりしていたら、職場から追い出された』
「無作為」の例文
・『重要な事柄ではないので、上司から無作為でいいと言われた』
・『無作為でもいいのに作業したら社長に叱られてしまった』
まとめ
似ているようで、意味がまったく正反対の2つの言葉をご紹介しました。
今の場面にどちらの言葉が適しているか自分なりに選んで、使いこなしてみるといいでしょう。