この記事では、「佳人薄命」と「美人薄命」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「佳人薄命」とは?
男性にも使える「佳人薄命」【かじんはくめい】は、事故に遭ったり、嫉妬されて孤立する、さらには病気になってしまう運命に左右される美人や美男子を指すのです。
この言葉は中国の蘇軾【そしょく】が書いた薄命佳人詩の中にある文からきていて、色街で働く女性を佳人と呼び、30を過ぎると美しさも薄れて、人前から姿を消した後はひっそり死ぬ運命を辿る人生を言葉にしました。
「美人薄命」とは?
美貌を持つ女性は、短命に終わるという意味で使われているのが「美人薄命」【びじんはくめい】といいます。
短い命という意味がある「薄命」に美しい女性を意味する「美人」を掛け合わせた言葉であり、華奢でほっそりしている美人は病弱な人が多く、幸せな結婚ができずに早く亡くなるところが気の毒といった気持ちを表すのです。
同性には嫉妬されて虐められ、男性の争いごとに巻き込まれてしまう故に不幸な人生を送る、顔の美しい女性の一生を哀れに思う気持ちが込められています。
「佳人運命」と「美人薄命」の違い
「佳人運命」と「美人薄命」の違いを、分かりやすく解説します。
一般的な女性のようにはいかず、思い通りの幸せな運命は辿れず、大変な人生を送るので命が短くして終わるという意味があるのが「佳人運命」です。
もう一方の「美人薄命」は顔が整っている美しい女性は病気になりやすく、男運にも恵まれずに終わるので気の毒といった意味で使われています。
「佳人運命」の例文
・『隣に住む男性は格好良すぎて、女性が近寄らない佳人運命を送る』
・『佳人運命を辿る姉は家族にも恵まれず、一生孤独な人生を送った』
「美人薄命」の例文
・『酷い男性ばかりに振り回される有名女優は美人薄命に終わった』
・『妹は美人薄命を辿り、家族を残せず若くして亡くなった』
まとめ
薄命という言葉が使われている4文字熟語をご紹介しましたが、使い方に少し違いが見られます。
うまく使い分けて、言葉で意味を伝えてみましょう。