この記事では、「仮払金」と「前払金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仮払金」とは?
「仮払金」は「かりばらいきん」と読みます。
意味は「企業会計で、使い道や正確な金額がはっきりしないが、だいたいそれくらいのお金が必要であると分かっている金額を計上する勘定科目のこと」です。
これから幾らかのお金がかかることが事前に分かっているのですが、明細やはっきりとした金額が分かっていない状態で出金する時の勘定科目です。
具体的には、出張する際に、旅費がかかることは確かですが、交通費や宿泊費、食事代などは実際に発生しないと正確な金額が分かりません。
その様な時に、これまでの経験からだいたい5万円、10万円などと従業員に先に出金して、後から精算するという形をとります。
「仮払金」の言葉の使い方
「仮払金」はビジネス用語・会計用語として使われます。
「仮」は「本物・本式ではなく一時的な間に合わせ」という意味。
「払」は「はらいのける」という意味、「金」は「金銭」「貨幣」という意味、「仮払金」で「一時的に渡す金銭のこと」になります。
基本的に、明細や金額が確定したら、振替処理を行うものに使われます。
「前払金」とは?
「前払金」は「まえばらいきん」と読みます。
意味は、「既に使い道や金額が決まっていて、先に出金する時に計上する勘定科目のこと」です。
商品を仕入れたり、サービスを受ける時に、納品前に出金する時の勘定科目です。
全額ではなく、金額の一部が支払われることもあります。
商品が納品された時や、サービスが実行された勘定月に、それぞれの科目に計上されます。
「前払金」の言葉の使い方
「前払金」はビジネス用語・会計用語として使われます。
「前」は「ある時点よりも先」「順序が先」という意味、「払」は「はらいのける」という意味、「金」は「金銭」「貨幣」という意味、「前払金」で「発生時よりも先に渡す金銭のこと」になります。
基本的に、明細や金額が確定しているものに使われ、実行された時点で振替処理を行います。
「仮払金」と「前払金」の違い
「仮払金」は「一時的に渡す金銭のこと、またはその勘定科目、明細や金額が確定していないものに使う」です。
「前払金」は「発生時よりも先に渡す金銭のこと、明細や金額が確定しているものに使う」です。
まとめ
今回は「仮払金」と「前払金」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。