この記事では、「コムンゴ」と「カヤグム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「コムンゴ」とは?
コムンゴとは朝鮮に伝わる伝統楽器の一種で、玄琴と呼ばれることもあります。
中国の琴を改良して誕生したといわれています。
そのため中国の琴をルーツに持つ日本の琴にも見た目が似ています。
コムンゴの弦の数は6本です。
左手で弦を押さえながら右手でスルテという棒で弾いて演奏します。
鈍く低い音が出るので、男性的と表現されることもあります。
音域が限られるのでテンポの速い曲には向かないとされます。
韓国には、コムンゴファクトリーというコムンゴで現代風のアレンジで演奏するグループもあります。
「カヤグム」とは?
カヤグムも朝鮮の伝統的な楽器の1つで、伽耶琴と呼ばれることもあります。
かつて朝鮮半島に存在していた伽耶国で誕生したと伝えられています。
韓国を代表する絃楽器で、日本にも奈良時代に伝わりました。
伽耶国は新羅に統一されていたため、新羅から日本に伝わったのです。
そのため新羅琴と呼ばれ、貴族の間で演奏に使われていました。
カヤグムの弦の数は12本が基本ですが、弦の数を変えてあるカヤグムもあります。
「コムンゴ」と「カヤグム」の違い
コムンゴもカヤグムも朝鮮の伝統的な楽器で、見た目も似ています。
コムンゴの弦の数は6本ですが、カヤグムの弦の数は12本です。
ただし、弦の数を変えたカヤグムも存在します。
胴体の厚みはコムンゴの方が厚く作られています。
また、演奏方法にも違いがあります。
コムンゴはスルテという短い棒で弦を弾いて演奏しますが、カヤグムは指で演奏します。
コムンゴは低く鈍い音が出る楽器で、カヤグムの方が繊細で高い音が出ます。
そのためコムンゴは男性的な音と表現され、カヤグムは女性的な音と表現されています。
まとめ
コムンゴとカヤグムの違いは、弦の数や胴体の厚み、演奏方法等にあります。
弦の数が6本でスルテで弾いて演奏するのがコムンゴです。
弦の数が12本で指で演奏するのがカヤグムになります。