この記事では、「アクアパッツァ」と「ブイヤベース」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アクアパッツァ」とは?
アクアパッツァとはイタリアのナポリ地方の郷土料理で、日本でいう漁師飯の一種です。
ナポリの漁師達が、魚介類をオリーブオイルで焼いてから海水やトマト、ワイン等で煮込んだのが始まりとされます。
スズキやサワラといった淡泊な味わいの白身魚で作ることが多いですが、サンマやサバ等の青魚を使用することもあります。
シンプルな味付けですが、その分素材の旨味が凝縮されています。
「ブイヤベース」とは?
ブイヤベースとはフランスのマルセイユの郷土料理で、世界三大スープの1つに数えられています。
地中海の漁師が獲れたての魚を鍋に入れ、作った料理が元になっています。
魚やエビなどの魚介類と炒めた香味野菜、トマト、サフラン、ニンニクなどを一緒に煮込んでスープにします。
本場のマルセイユでは、スープと具を分けて盛り付けます。
マルセイユには、ブイヤベース憲章と呼ばれるマルセイユ市が定めた公認のレシピがあります。
「アクアパッツァ」と「ブイヤベース」の違い
アクアパッツァもブイヤベースも魚介類を煮込んだ料理で、漁師飯がルーツなのは共通しています。
アクアパッツァはイタリア生まれの料理で、ナポリの郷土料理として有名です。
ブイヤベースはフランス生まれの料理で、マルセイユの郷土料理として知られています。
アクアパッツァの味付けはシンプルな塩味で、使用する具材や調味料も多くありません。
それに対してブイヤベースは、様々なハーブや香味野菜を使います。
濃厚でコクのあるスープに仕上がります。
それからアクアパッツァは具材とスープは一緒に盛り付けられますが、本格的なブイヤベースはスープと具材を別々に盛り付けます。
まとめ
アクアパッツァはシンプルな塩味で、使用する具材は少ないです。
ブイヤベースは様々なハーブや香味野菜を使ったスープで、濃厚でコクがあります。