この記事では、「緊急外来」と「救急外来」の違いを分かりやすく説明していきます。
「緊急外来」とは?
病院が診察する時間ではなく、すでに終えた時間外に、突然倒れた人を受け入れるのが「緊急外来」【きんきゅうがいらい】といいます。
意識を失った患者を中心に、かなり重い症状であるため早く適切な処置しなければ命の危険がある状態の患者を治療するわけです。
深夜でもすぐ受付して治療できる外来を指し、病気を抱える人の症状が急に悪化したときも受け入れて検査して、素早く処置します。
もしも緊急性が高くないと医師が判断したときは、次の日あらためて検査するのが一般的です。
「救急外来」とは?
具合が悪い患者を素早く診察するため、病院が休みの日や夜間帯でも治療するのが「救急外来」【きゅうきゅうがいらい】です。
突然具合が悪くなった人を通常の受付診療以外の時間に患者を受け入れて診察し、すぐに危険な状態から救い出すため急いで治療して処置する外来になります。
大学病院では夜間でも救急車で担ぎこまれた患者を受け入れる体制が整っているため、重症度が高い人を優先的に受け入れては治療するところです。
病院によっては子供も対応できる小児救急トリアージを導入しています。
「緊急外来」と「救急外来」の違い
「緊急外来」と「救急外来」の違いを、分かりやすく解説します。
早く治療しないと心臓が止まってしまう危険な状態の人を受け入れて、緊急を要する患者を助けるのが「緊急外来」です。
医師の判断によって緊急に治療し、対策する必要性がある患者を優先的に治療します。
この外来では突然容態が変わったとき、夜間帯でも受け入れてくれる外来を指すわけです。
もう一方の「救急外来」は急に心筋梗塞や交通事故に遭い、すぐ応急手当てが必要な人が運ばれます。
深夜か病院が休みで治療が難しいときに受け入れて、手術しないと命が救えない体調の急変や、突然襲い掛かる不調に対して正しく処置するのです。
まとめ
深夜でも患者を受け入れて治療する外来を指しますが、緊急を要するほど命の危険にさらされた人を助けるのが「緊急」で、怪我したり、突然病気になった人を救うのが「救急」との違いがあると覚えておくといいでしょう。