「菌類」と「細菌類」は名前が似ていますが、性質は大きな違いがあります。
この記事では、「菌類」と「細菌類」の違いを分かりやすく説明していきます。
「菌類」とは?
「菌類」とは真核生物の一種であり、狭義では真菌類を示す言葉です。
「菌類」として定義される真菌類はキノコやカビ、酵母などが有名であり、こちらは食用や薬品、発酵などに使われています。
これらの「菌類」は菌界に分類されるものであり、様々な種類の生物が存在しています。
代表的なキノコは特定の物体に張り付いて成長する固着性を持っており、菌糸から栄養を吸収して胞子で仲間を増やす特徴があります。
「細菌類」とは?
「細菌類」とは原核生物の一種であり、非常に小さな微生物を示す言葉です。
「細菌類」は動物と共生したり寄生するものから、土壌や海水、放射性廃棄物など様々な場所に生息しています。
「細菌類」が行う代謝系には様々なものがあり、環境に応じて様々な物質を循環させることが可能です。
「細菌類」は人に害を与える病原菌から、人の身体に存在する常在菌、お腹の環境を整えてくれる腸内細菌など様々なものが存在しています。
乳酸菌はそれ自体が健康にいいものであり、これを発酵に利用したチーズや酢、ワイン、醤油、ヨーグルトなどは世界中で食べられています。
「菌類」と「細菌類」の違い
「菌類」は真核生物の一種であり、「細菌類」は原核生物の一種です。
「菌類」の代表的なものにはキノコがあり、菌糸と胞子を持っています。
「菌類」の例文
・『植物と菌類の歴史について調べています』
・『キノコなどの菌類はまだまだ未知の分野が多い』
「細菌類」の例文
・『乳酸菌などの細菌類は有用に使われています』
・『動物と細菌類の共生について研究しています』
まとめ
「菌類」や「細菌類」は小さな生物であり、様々な環境で生息しています。
「細菌類」は生物に悪影響を及ぼすものもありますが、乳酸菌などは発酵に使われることで知られています。