この記事では、「ノコギリソウ」と「セイヨウノコギリソウ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ノコギリソウ」とは?
ノコギリソウとはキク科ノコギリソウ属に属する植物で、日本や中国、朝鮮半島、ロシアなどに分布しています。
葉のフチの部分に鋭い切込みがあり、ノコギリのように見えることからノコギリソウという名前が付きました。
ハゴロモソウ(羽衣草)やノコギリバナ(鋸花)と呼ばれることもあります。
茎は真っすぐ伸びるので、奈良時代や平安時代には吉凶を占う占術に使われることもありました。
「セイヨウノコギリソウ」とは?
セイヨウノコギリソウはキク科ノコギリソウ属に属する植物で、ヨーロッパ原産のものをいいます。
日本には明治時代に伝わりましたが、繁殖力が強いので地域によっては道端や野原などに野生化しています。
白色や薄いピンク色の小さな花が何個も固まって咲きます。
それから紅色をした園芸品種もあります。
セイヨウノコギリソウはヨーロッパでは、薬草として用いられていました。
火傷や傷を治すのに役立ったといわれています。
結婚式のブーケなどにも用いられましたが、これは魔除けの効果があると考えられていたからです。
「ノコギリソウ」と「セイヨウノコギリソウ」の違い
ノコギリソウは日本に古くからありますが、セイヨウノコギリソウはヨーロッパが原産で明治時代に日本に伝わったものです。
ノコギリソウとセイヨウノコギリソウの花はとてもよく似ていて見分けがつきにくいですが、葉の形には違いがあります。
ノコギリソウの葉はノコギリのようにギザギザしていますが、切れ込みは浅く巾も狭いです。
それに対してセイヨウノコギリソウの葉は、切れ込みが深い羽状になっています。
まとめ
ノコギリソウは日本に昔から存在する植物で、セイヨウノコギリソウはヨーロッパから伝わった植物です。
どちらの葉もノコギリのようにギザギザしていますが、切れ込み具合や形などに違いがあります。