「ニホンジカ」と「エゾシカ」の違いとは?分かりやすく解釈

「ニホンジカ」と「エゾシカ」の違いとは?違い

とても地域亜種とは思えないほどの個体差がある?

この記事では、「ニホンジカ」「エゾシカ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ニホンジカ」とは?

日本国内に棲息するシカ科シカ属に分類される偶蹄類を指し、その地域亜種を含めた総称と言えるでしょう。

エゾシカ、ホンシュウジカ、キュウシュウジカ、マゲシカ、ヤクシカ、ケラマジカ、ツシマジカと7亜種を見る事が日本では可能です。

ベルクマンの法則通りに北の個体群の方が大きくなるのは言うまでもありません。

特に北海道のみに棲息する「エゾジカ」と南方の島々に移入した地域亜種との差は大きく、亜種に思えないほどの差があります。


「エゾシカ」とは?

北海道のみに棲息するニホンジカの亜種であり、北海道開拓時代に絶滅しかけた事もあり、かつては棲息域が人の少ない道東、道北の一部に限られていたもの、平成以降は棲息域を拡大している事が知られる様になりました。

棲息域の拡大により獣害はホンシュウジカ以上に顕著化。

北海道では列車事故等も珍しくありません。

このため近年では食用として市場で見掛ける事も多くなってきたと言えるでしょう。

ペットフードとしてもメジャーとなりつつあり、特に犬用には匂いの強く鉄分豊富な肉とガム代わりとして角が販売されているのを多く見掛けます。


「ニホンジカ」と「エゾシカ」の違い

「ニホンジカ」「エゾシカ」の違いを、分かりやすく解説します。

「ニホンジカ」は日本に棲息するシカの総称。

「エゾシカ」「ニホンジカ」の地域亜種であり、その7種の中で最大の体躯を誇ります。

南方や島に移入した「ニホンジカ」とは同じ亜種とは思えないほどのサイズの違いが見られます。

また奈良公園に棲むホンシュウジカと比べてもその大きさの違いは顕著だと言っていいでしょう。

日本に棲む大型5大獣として認識されるほどです。

まとめ

「ニホンジカ」は日本に棲息する野生シカの総称で7種の地域亜種から構成されています。

「エゾシカ」は北海道のみに棲息する「ニホンジカ」の1種になります。

しかし大きさの違いは亜種と思えないほどに顕著。

特に「エゾシカ」と島々に棲む地域亜種4種との差は明確なものとなりました。

また奈良公園に棲んでいる事で知られるホンシュウジカと比べてもその大きさの違いは明らかで日本大型5大獣としてヒグマ・ツキノワグマと同列に扱われるほど。

最大で2m近くの体高になり、日本の成人男性の平均身長171cmを越える個体も珍しくありません。

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