この記事では、「療養病棟」と「回復期リハビリテーション病棟」の違いを分かりやすく説明していきます。
「療養病棟」とは?
結核病や精神障害といった患者が急性期医療をすべて終えた後も完全に退院できない状態にあり、さらに様子を見ながら完璧に回復するまで治療する所を「療養病棟」【りょうようびょうとう】といいます。
初期の段階よりかなり症状が良くなった段階でも、まだ持続的に治療した方がいいと思う慢性疾患患者には部屋へ入ってもらうのです。
この病棟には処置すべき患者の状態により医療区分であるランク分けがされていて、ADL区分で治療していき、家に帰れる日を目指します。
「回復期リハビリテーション病棟」とは?
短い期間では治りにくい大腿骨頸部を骨折したり、脳血管疾患の患者で、症状がだいぶ良くなってもまだ一人で動くには不安がある場合に入るのが「回復期リハビリテーション病棟」【かいふくきリハビリテーションびょうとう】です。
元のように車を運転したり、走る、階段の上り下りに問題があり、快適に生活できそうにないと感じる患者を医学的にサポートしていきます。
リハビリでは知識を持った専門職のチームが丁寧に行いますので、安心して回復を目指せる病棟です。
「療養病棟」と「回復期リハビリテーション病棟」の違い
「療養病棟」と「回復期リハビリテーション病棟」の違いを、分かりやすく解説します。
まだ加療が必要な疾患が残る患者に対し、医師が「療養病棟」に入ってもらって完璧に治るまで治療していきます。
治療費は自己負担であれば1日に2万円程度となり、症状や治療方法から費用が決まるのです。
入れる期間は6ヶ月までとなり、まだ完璧に治療が終わらない患者は違う施設へ移ってもらいます。
包括支援制度が使えるため入院できる期間に限りはなく、何ヶ月も治療に専念できるのが魅力です。
もう一方の「回復期リハビリテーション病棟」では専門職が患者に合うリハビリさせ、完璧に社会復帰ができるようサポートします。
最大で180日間入院でき、歩き方の練習や日常生活で心配なく生きられるよう1日あたり3時間は回復にあてる病棟です。
入院費は所得の低い人なら月5万円ほど、収入が高ければ15万円以上かかります。
まとめ
病棟といっても入院できる患者の病気や入院費、治療の方法に違いがありますので、病棟を紹介するサイトを閲覧してみるといいでしょう。