この記事では、「甲賀忍者」と「伊賀忍者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「甲賀忍者」とは?
「甲賀忍者」は現在の滋賀県甲賀市及び湖南市を領地として活躍していた忍者です。
普段は農業や行商などといった一般的な仕事を行いながら、各地の情報を得るという形で任務に就いていました。
組織のようなものはなく、忍者の立場は皆平等。
誰が上とか下といった考えは、「甲賀忍者」にはありません。
1人の主君に尽くすスタイルで、その大名が没落すると他の主君に乗り換えるスタイルです。
この点は1人の主君に最後まで仕える武士とは異なります。
織田家、豊臣家、徳川家と主君を変え仕えていた「甲賀忍者」。
主に天下人に仕える忍者でした。
得意分野は医療と薬。
薬を売る行商を行っていたことから、医療や薬に強かった「甲賀忍者」となります。
「伊賀忍者」とは?
「伊賀忍者」は現在の三重県伊賀市及び名張市を領地として活躍していた忍者です。
「伊賀忍者」には、明確な組織図があり、上下関係がしっかりと組み立てられていました。
上忍、下忍といった位が存在し、いくつかの上忍家系が特権を握り、下忍を独占するといったスタイルでした。
忍者の仕事の流れは、依頼人から上忍に依頼があれば、その依頼を下忍に伝え仕事を行うといったものです。
依頼人は1人とは限らず、その場に応じた依頼人から依頼を受けていました。
得意分野は自分の姿を隠す忍術、火遁の術。
催眠術などの呪術となります。
「甲賀忍者」と「伊賀忍者」の違い
場所の違いだけではない「甲賀忍者」と「伊賀忍者」の違い。
「甲賀忍者」は現在の滋賀県甲賀市及び湖南市。
「伊賀忍者」は現在の三重県伊賀市及び名張市を領地として活躍していました。
そして、「甲賀忍者」は1人の主君に仕える忍者でしたが、「伊賀忍者」の場合は、主君を1人とは決めず、依頼があれば受けるといったシステム。
また、「甲賀忍者」に階級はありませんが、「伊賀忍者」には、上忍、下忍といった明確な階級が存在していました。
まとめ
以上のように、同じ忍者でも働き方などに違いのある「甲賀忍者」と「伊賀忍者」になります。