この記事では、「動き回る」と「彷徨う」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「動き回る」とは?
心配事がある人が落ち着かず、色々な場所を回って確かめるという意味で使われているのが「動き回る」【うごきまわる】です。
例えば、学校で子供が問題を起こしたとき、家に教師が訪問すると分かった親はどのように対処したらいいかを考えては家の中を動いて回ります。
また、「動き回る」ことで不安な気持ちを落ち着かせたり、自分がいるべき場所を探し出すのです。
「彷徨う」とは?
行き先も定まらず、あても無い状態で歩くことを「彷徨う」【さまよう】といいます。
例えば、仕事で嫌な問題が起きたとき、忘れるために酒を求めて居酒屋を探しては繁華街をうろつく行動を指すのです。
また、行き先も決めていない人は1人になりたいと山へ入って迷い歩くという行動します。
他にも、重い病気にかかった人が死ぬか生きるかの瀬戸際に立たされたとき、「生死を彷徨う」といった言い方をするわけです。
「動き回る」と「彷徨う」の違い
ここでは「動き回る」と「彷徨う」の違いを、分かりやすく解説します。
色々な場所へ動き、移動する人間の行動を「動き回る」といいます。
「多忙で動き回る」というように、いかに時間に追われて休めないでいるか伝えられる言葉です。
もう一方の「彷徨う」は、行き先も決めずあてもなくあちらこちらと歩く意味で使われています。
「薄暗い森を彷徨う」というように、初めて行く場所でどこかさえ分からずにうろつくその行動を指すのです。
「動き回る」は目的があって歩きますが、「彷徨う」は何も考えずに歩くといった点が違います。
「動き回る」の例文
・『動き回ること9時間、やっとお目当ての集落に着いた』
・『近所にお菓子を配るため動き回ると疲れて倒れた』
「彷徨う」の例文
・『霧の中を必死で彷徨う彼が集落に着いたのは4時間後だった』
・『砂漠を彷徨う兄は、木の下に座っていたところを救助された』
まとめ
人間が歩くところは同じ意味を持つ言葉ですが、動くと彷徨うにはまた違った意味があります。
どのような状況で使うかに注目して使ってみましょう。