「片田舎」と「田舎」は同じような意味で使われる言葉ですが、どのようなニュアンスの違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「片田舎」と「田舎」の違いを解説します。
「片田舎」とは?
「片田舎」とは、「賑わっている場所から遠く離れたところにある辺鄙な地」を指す言葉です。
「片田舎」の使い方
都会から遠く離れていて訪れるのも困難な土地や地方の中でも特に人里離れたエリアなど、交通の便が悪い辺鄙な土地を指します。
何をするにも不便な土地なので当然住んでいる人は少なく、人間の生活圏から大きく外れた場所を表す言葉です。
「片田舎」の「片」は中心から外れていることを意味します。
「田舎」とは?
「田舎」とは、「中心部から離れている場所」を意味する言葉です。
「田舎」の使い方
発展の中心部から物理的に距離があり賑わいが少ない場所を指します。
先進的で発展している場所を意味する「都会」の反対語として使われることが多く都会に当たらない場所すべてを「田舎」として扱うこともありますが、一般的には近代的な建築物が少なく手つかずの自然や農業用地が広がる地域が「田舎」です。
自分の出身地に当たるふるさとのことを「田舎」と呼ぶこともあります。
「片田舎」と「田舎」の違い
「片田舎」と「田舎」の違いは「距離」です。
「片田舎」は社会的な営みが行われている中心部から外れた辺鄙な地域を指すのに対し「田舎」は都会から離れた地域を指します。
「片田舎」は都会から離れた地域の中でもさらに外れにある土地を意味する限定的な言葉ですが「田舎」は都会から外れたのどかな土地全般を意味する言葉なのでそれなりに発展している場所や人が密集しているエリアも含まれます。
都会から遠く離れたところにある自然に囲まれた村が「田舎」で村からさらに外れた山奥が「片田舎」です。
「片田舎」の例文
・『片田舎でひっそり暮らす』
・『片田舎にある秘境の名店』
「田舎」の例文
・『田舎に帰る』
・『田舎でのんびり暮らす』
まとめ
「片田舎」と「田舎」は表している場所の違いで区別されます。
似たような言葉ですがニュアンスは大きく異なるので正しく使い分けましょう。
