この記事では、「心療内科」と「内科」の違いを分かりやすく説明していきます。
「心療内科」とは?
「心療内科」とは精神から影響を受けていることを考慮して体の疾患を見る分野区分です。
心療内科は頭痛や吐き気腹痛などの身体的な不調を治療しますが、緊張しすぎるとお腹が痛くなるという話をよく聞くように、精神状態は肉体に大きく影響を与えます。
なのでこういった体調不良は体に直接的な原因があるのではなく、そういった精神的な原因もあるのではと考えて治療するのが心療内科です。
そのため精神的なカウンセリングをしたり、向精神薬など心の薬を処方することもあります。
「内科」とは?
「内科」とは体の疾患を専門とする医学的な分野区分です。
頭痛吐き気腹痛風邪などの身体的な不調を治療するのは心療内科と同じですが、内科では精神的なものが原因である可能性は考慮せず、内臓など体に直接的な原因がある前提で治療します。
そのため内科で処方される薬は頭痛なら痛み止め、吐き気なら吐き気止めや胃腸薬など、症状に直接作用する薬と副作用を抑える薬ばかりで、精神面に作用するような薬は処方しません。
「心療内科」と「内科」の違い
「心療内科」と「内科」の違いを、分かりやすく解説します。
精神から影響を受けている可能性も考慮して体の疾患を治療するのが「心療内科」で、体の疾患を専門に治療するのが「内科」です。
「心療内科」では体の症状に対する薬と精神に作用する薬を処方する可能性がありますが、「内科」では体の症状に対する薬だけで精神に作用させる目的の薬は処方されません。
まとめ
体の病気を治すための分野という点では同じですが、「心療内科」では心からの影響を考慮して、「内科」では心からの影響は考慮しないというのが両者の違いです。
心療内科の方が多面的に分析してくれて良いと思うかもしれませんが、その分体に原因があるのに心の問題が原因と誤診される可能性もあるので、必ずしも心療内科のほうがいいとも限りません。