この記事では、「シープスキン」と「ラムスキン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シープスキン」とは?
「シープスキン」とは1歳以上の羊の皮で作った皮革です。
一般的に皮革にされる動物は皮によって身を守るため革の繊維がしっかりしていますが、羊は長い体毛で身体を守り皮はその毛を育て維持するためのものなので、通常の皮革より柔らかくしっとりとした肌触りをしています。
一般的に羊と言うとモコモコした体毛を持つ動物をイメージしますが、そういったウールシープの皮は質が悪く、質のいいシープスキンは真っ直ぐな毛が生えるヘアシープという種類の羊の皮です。
「ラムスキン」とは?
「ラムスキン」とは1歳未満の子羊の皮で作った皮革です。
子羊の肉をラム肉と言いますがラムスキンのラムもラム肉のラムと同じ子羊を指します。
シープスキンは元々柔らかいのが特徴ですが、成長しきっていない子羊の皮を使っているだけにラムスキンは更に柔らかく、キメの細かい肌をしていて表面の滑らかさも美しさもシープスキンより上です。
ただし子羊な分一匹から取れる皮革の量も少ないので、シープスキンよりも高級な皮革として扱われ入手しにくくなっています。
「シープスキン」と「ラムスキン」の違い
「シープスキン」と「ラムスキン」の違いを、分かりやすく解説します。
1歳以上の羊の皮で作られた皮革が「シープスキン」で、1歳未満の子羊の皮で作られた皮革が「ラムスキン」です。
「シープスキン」は柔らかく肌触りもいいけれど摩耗しやすい皮革ですが、「ラムスキン」は柔らかさも肌触りもより優れているものの更に摩耗しやすく、シープスキンの特徴をより強くしたような高級皮革になります。
まとめ
大人の羊の皮で作られていれば「シープスキン」、子羊の皮で作られていれば「ラムスキン」というのが両者の大まかな違いです。
皮革としての性質における差としては、柔らかく肌触りの良い代わりに摩耗しやすい「シープスキン」の特徴が、よくも悪くも一段と強くはっきりしているのが「ラムスキン」の特徴と言えるでしょう。