「メロディオン」と「ピアニカ」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「メロディオン」と「ピアニカ」の違いとは?違い

静岡県民なら知っている2つの違いの秘密とは?

この記事では、「メロディオン」「ピアニカ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「メロディオン」とは?

静岡県浜松市中区に本社を置く『株式会社鈴木楽器製作所』が発売している鍵盤ハーモニカの商標登録です。

静岡県浜松市といえば自動車メーカーの『スズキ株式会社』が頭に浮かぶ方もいらっしゃる方も多いと思われますが全く関係ありません。

創業者は『河合楽器製作所』を退社後に同社を起業しました。

「SUZUKI MELODION」が正式名称であり、ドイツの『ホーナー』社の「ホーナー・メロディカ」を参考に1961年に「スーパー34」として「メロディオン」は生まれました。


「ピアニカ」とは?

静岡県浜松市南区に本社を置く『東海楽器製造株式会社』と同市中区に本社を置く『ヤマハ株式会社』が共同で商標登録しているのが「ピアニカ」です。

1961年に東海楽器研究所が開発、販売した鍵盤ハーモニカを指します。

1967年に『ヤマハ株式会社』の旧社名『日本楽器株式会社』が同研究所の「ピアニカ」を『ヤマハ』ブランドで販売。

以降70〜80年代には自社製造鍵盤ハーモニカを両者ともに「ピアニカ」として販売しています。


「メロディオン」と「ピアニカ」の違い

「メロディオン」「ピアニカ」の違いを、分かりやすく解説します。

「メロディオン」は1961年半ばに『鈴木楽器』が販売開始。

66年には世界初のジャバラ式の唄口を開発、68年にはプラスチックケース式を採用し楽譜を立てて演奏可能にするなど新機軸を盛り込んでいるのが特徴だと言えるでしょう。

『東海楽器』が製作した「ピアニカ」は1961年12月発売。

「メロディオン」はおろか、ハーモニカ製作大手の『トンボ楽器』の鍵盤ハーモニカよりも遅い後発商品です。

しかし『日本楽器』が『ヤマハ』ブランドで販売、その販促力で圧倒的知名度を誇る鍵盤ハーモニカとなりました。

その後は『ヤマハ』と『東海楽器』から販売される鍵盤ハーモニカにそれぞれ「ピアニカ」が商品名として使われる事になりました。

まとめ

「メロディオン」は『鈴木楽器』が1961年半ばに販売開始した鍵盤ハーモニカの商品名です。

ジャバラの唄口、楽譜立ても兼ねるプラスチックケースなど世界初のアイデアが採用。

以降の鍵盤ハーモニカに大きな影響を与える雛形を作っていきました。

学校教育の場にもいち早く参入。

昔懐かしいOHP対応モデルや子供の手サイズ、中高モデルなど多種多様な展開を見せています。

「ピアニカ」は『東海楽器』と『ヤマハ』の両者が販売している鍵盤ハーモニカの商品名。

後発商品ながら両社の営業力によって鍵盤ハーモニカの代名詞として君臨しています。

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