この記事では、「ささげ」と「いんげん」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ささげ」とは?
「ささげ」は、マメ目マメ科インゲン連ササゲ属に属します。
原産地は諸説ありますが、南アフリカや熱帯アフリカ、インド北東部になります。
古代にインドから渡った「ささげ」は、地中海域経由で紀元前3世紀にギリシャに伝わったとされています。
日本に伝わったのは、いつなのか明確にはわからないものの、正倉院文書などに「大角豆」として記載されています。
「ささげ」は若いさやも豆も食べることができます。
さやの時期には、煮物や胡麻和えとして食べられます。
豆は、甘納豆、和菓子のあんの原料になるほか、小豆の代わりに赤飯の豆としても使用されています。
「いんげん」とは?
「いんげん」は、マメ目マメ科インゲン連インゲン属に属します。
一般的には、「さやいんげん」として呼ばれていることが多い「いんげん」。
原産地は中南米で原住民によって栽培されていました。
その「いんげん」がコロンブスにより16世紀にスペインとイタリアに伝わり、その後、ヨーロッパ全域で栽培されるようになりました。
日本へは中国から戻った僧侶によって1654年に伝えられたと言われています。
「いんげん」は、若いさやも豆も食べることができます。
さやは、茹でてサラダに使用されるほか、胡麻和えや天ぷらなどに使用されます。
豆は甘納豆や和菓子のあんの原料として使用されています。
「ささげ」と「いんげん」の違い
見た目がよく似た「ささげ」と「いんげん」にも様々な違いがあります。
属する場所にも違いがあり、また、栄養素においても違いがあります。
カロリーにおいては、「いんげん」に比べ「ささげ」の方が14倍も高くなります。
そのほか、ビタミンやミネラル、アミノ酸といった栄養素を比較した場合、総合的な評価としては、「ささげ」の方が栄養素はかなり高いといった違いがあります。
まとめ
見た目がよく似た野菜でも、以上のような違いがある「ささげ」と「いんげん」です。