両者ともに完全に復活まではいかない事に注意!?
この記事では、「接点洗浄剤」と「接点復活剤」の違いを分かりやすく説明していきます。
「接点洗浄剤」とは?
昨今では使う機会が増えたのは間違いありません。
その理由はスマホや携帯ゲーム機などの充電で頻繁にUSB端子の抜き差しを行うためと言えます。
充電不可能、もしくは安定性にかける状態に陥ってしまう経験を持つ方は極めて多いのではないでしょうか。
その他にはバッテリーやリモコンの端子部分の洗浄、家電品を自己修理する場合の基盤掃除など用途は多様だと言えるでしょう。
基本的には異常が発生した部分に「接点洗浄剤」を塗って正常に作動するか施行。
その後「接点復活剤」を塗るのが正解ではありますが、ある意味「接点復活剤」は諸刃の剣なのは言うまでもありません。
「接点復活剤」とは?
「接点復活剤」は油分の入った薬剤を塗布する事により、端子が劣化して導通性が悪くなってしまった、安定性に欠く挙動を見せる様になったものを文字通り復活させます。
汚れを落とす薬剤が入っているのは当然ですが、その強度もまちまちなため製品を選ぶ際には吟味が必要なのは間違いありません。
また油膜を作って接点の状況を仮補修するだけであって完全に直す訳ではない事にも注意が必要だと言えるでしょう。
「接点洗浄剤」と「接点復活剤」の違い
「接点洗浄剤」と「接点復活剤」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は接点の汚れを落とす事が目的であり、速乾性で乾くために使い勝手が良い特徴があります。
汚れを落としても状態が回復しない場合に後者を使用するのが良いでしょう。
しかし後者もあくまでも一時的な回復が目的であり、“完全復活”する訳ではありません。
特殊な薬剤で被膜を作って伝導性の悪くなって端子の状態を回復させるだけです。
万能薬ではないのに加えて油性であり、塗りすぎで逆に状況を悪化させ完全に導通性を失ってしまう事はよくある事だと言えるでしょう。
まとめ
「接点洗浄剤」は端子などの接点の汚れを落とす成分であり、速乾性がほとんどなため気軽るに使用可能。
誤って大量に吹きかけてしまっても大きなダメージにはなりません。
「接点復活剤」は汚れを落とす薬剤は入っていますが、それ以上に端子など使用部分に残留して被膜を作って伝導性を向上させるものです。
復活というよりも仮補修という意味合いの方が強いと言えるでしょう。
その場に留まって被膜を作るためある程度の時間が必要。
また塗りすぎる事により、より被膜が厚くなりすぎて却って絶縁状態に陥る事も多々あるため注意が必要です。