粉と塊のチーズの違い?
この記事では、「パルメザンチーズ」と「パルミジャーノ・レッジャーノ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「パルメザンチーズ」とは?
「パルミジャーノ・レッジャーノ」の英名として有名、そして日本では8割以上が緑の容器に入った現『モンテリーズ』社のKRAFTブランドの粉チーズをイメージする人が多いものと思われます。
「パルメザンチーズ」イコール粉チーズの図式ができているのは間違いありません。
「パルミジャーノ・レッジャーノ」とは?
イタリア・エミリア・ロマーニャ州のパルマとレッジョ・エミリア周辺で作られる世界三大チーズの1つです。
ワインや生ハム、パスタなどと同様にDOP(デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・プロテッタ)マークがついたものだけが本物の証として知られています。
粉チーズももちろんありますが、イタリアでは塊で売られており、長い熟成期間を経たアミノ酸の結晶が目印だと言えます。
「パルメザンチーズ」と「パルミジャーノ・レッジャーノ」の違い
「パルメザンチーズ」と「パルミジャーノ・レッジャーノ」の違いを、分かりやすく解説します。
「パルメザンチーズ」は英語とフランス語の造語。
イタリア系米国人により粉チーズ「パルメザンチーズ」がアメリカで一般化。
日本ではアメリカから導入される時に粉チーズで入ってきた事により、同一認識で思われる様になりました。
また「パルメザンチーズ」は日本はもとより米国、オーストラリア、アルゼンチン等の酪農大国で作られていますが、粉チーズ以外での需要はほぼ考えられておらず、「パルミジャーノ・レッジャーノ」を簡略化したものです。
即ちアミノ酸の旨味よりも香りを重視したものだと言っていいでしょう。
近年では世界的問題になっており、DOP認定されていないものは「パルミジャーノ・レッジャーノ」とは認められません。
またヨーロッパでは「パルメザン」の表記も変更されています。
日本で混乱が起きていないのは特例措置が取られた1品目だからです。
まとめ
日本でも海外でも似た話はよくある話なのが事の顛末だと言えるでしょう。
「パルミジャーノ・レッジャーノ」と「パルメザンチーズ」は本来は同一のものになります。
「パルミジャーノ・レッジャーノ」の英仏造語名が「パルメザンチーズ」であり、「パルメザンチーズ」が粉チーズの代名詞となった事により、イコール「パルミジャーノ・レッジャーノ」も間違った認識で覚えられていくことになりました。