この記事では、「パラディン」と「ナイト」の違いを分かりやすく説明していきます。
「パラディン」とは?
「パラディン」とは、「中世、近世初期のヨーロッパ諸国で使われていた高位の騎士に対する称号」のことです。
「パラディン」はラテン語の「パラティヌス(palatinus)」や「パラティン(palatine)」から派生した言葉であり、そのルーツは古代ローマ帝国の皇帝である「ディオクレティアヌス」が宮殿の護衛兵として創設したことに始まります。
やがて、中世初期になると、ローマ教皇に仕える高官や神聖ローマ帝国の高位の貴族である「パラティン伯」などの意味合いを持つようになりました。
この称号は20世紀初めまでイギリスやドイツ帝国でも用いられていたそうです。
ちなみに、英語の“paladin”には「大義のために戦う人」という意味が含まれています。
現代では、主にファンタジーなどで、上位の騎士の称号に「パラディン」が用いられるケースがあります。
「パラディン」の使い方
「パラディン」は名詞として使われています。
「ナイト」とは?
「ナイト」とは、主に「中世ヨーロッパの騎士」や単純に「騎士」を意味する言葉です。
その他、イギリスにおいて、国王や国家に貢献したことにより授けられる一代限りの爵位も意味し、「サー」と呼ばれることもあります。
その語源は、英語の“knight”に由来し、“knight”には「(中世の)騎士」、「勇士」、「義人」、「女性に対して貢献的な人」などの意味が含まれています。
「ナイト」の使い方
「ナイト」は名詞として使われています。
「パラディン」と「ナイト」の違い
「ナイト」は主に「騎士」のことを意味し、その「騎士」の中でも「高位の騎士へ贈られる称号」が「パラディン」になります。
まとめ
「パラディン」は「高貴な騎士へ贈られる称号」のことであり、「ナイト」は「騎士」や「イギリスにおける爵位」のことでした。