この記事では、「研削」と「研磨」の違いの違いを分かりやすく説明していきます。
「研削」とは?
「研削」の読み方は「けんさく」です。
漢字の意味のまま直訳すると、研いで削るになります。
その漢字の意味通り、「研削」は物の表面を物理的に削り精度を出すことを意味します。
一般的に金属加工法で用いられる言葉で、研削研石(高硬度の研磨剤を焼き固めた石)を高速回転させ、工作物を必要な形状に削る作業を意味します。
「研磨」とは?
「研磨」の読み方は「けんま」です。
漢字の意味のまま直訳すると、研いで磨くになります。
その漢字の意味通り、「研磨」は、物の表面を物理的に磨いていくことを意味します。
主な目的は物の表面を滑らかにすることです。
研磨剤には、遊離砥粒や研磨布紙などを使用し、金属をはじめ、石材やレンズなどの表面を削り滑らかに仕上げます。
「研磨」の場合、あくまでも、表面を滑らかに磨くことが目的となるため、磨かれた物体の形状が大きく変化することはありません。
「研削」と「研磨」の違いの違い
「研削」と「研磨」の違いは、漢字の意味を踏まえることで分かりやすくなります。
「研削」には、削るという漢字が用いられることから、物体を削る作業を意味することが分かります。
物体を削る行為となるため、「研削」された物体の形状は大きく変化することがあります。
一方、「研磨」には、磨くという漢字が用いられています。
そのことから、物体を磨く作業を意味することが分かります。
「研磨」の場合、あくまでも、物体を磨く作業のみとなります。
そのため、その物体の形状が大きく変化することはありません。
また、これらによる目的にも違いがあり、「研削」は精度を出すことが目的。
対して、「研磨」は表面を滑らかにすることが目的になります。
まとめ
以上のような違いが、「研削」と「研磨」にはあります。
それぞれの加工方法やその目的に大きな違いが存在します。