仏門を目指すには避けて通れない?
この記事では、「得度」と「出家」の違いを分かりやすく説明していきます。
「得度」とは?
正式に悟りを開いて仏門を目指す事、いわば仏教徒になる事を指した言葉だと言っていいでしょう。
しかし近年ではその儀礼でもある「得度式」を指す場合が一般的であるとも言えます。
在家で得度を行う場合と出家して得度を果たす場合があり、近年ではCOVID-19の影響で「在家得度式」を行う方が増えた事がニュースになりました。
その宗派により得度の方法は違う物、身を清める洒水灌頂から剃髪の流れは変わらないと思われます。
安名と絡子も得度式の時に授けられた後は各宗派事に定款に沿って行うはずです。
「出家」とは?
戦国武将が不始末を起こした際には頭を丸めて出家した史実をドラマや小説、漫画などで見る機会は多いと言えます。
これにより重大な失策、不始末を起こした者が責任を取るための行為と認識してしまった方も多いと言えるでしょう。
出家後隠居せずにそのまま影で実権を握っていた大名や武将も多かったのも史実では見られました。
しかし本来は正式に仏門に入る、仏教徒になり僧侶を目指す事を指します。
「得度」と「出家」の違い
「得度」と「出家」の違いを、分かりやすく解説します。
両者は基本的に同じ意味合いを持ちますが、前者は現在では「得度式」の事を指すと言っていいでしょう。
得度式には「在家得度」と「出家得度」があります。
この場合には寺での修行を「出家」は意味すると言っていいでしょう。
「出家」は基本的には仏教徒になる事を指しますが、かつてはドラマなどで「不始末、不利益を起こした責任をとる」意味合いで使われる事も多々見られました。
現在ではパワハラやモラハラ、セクハラになるためドラマではこの意味合いでは使われる事はまずありません。
史実で戦国武将が政治的判断や不利益を避ける為に出家した例が多々あった事もあり「頭を丸めて出家」は昭和のギャグ漫画ではよく見られた光景です。
まとめ
両者ともに正式に仏教徒になる事を表した言葉だと言っていいでしょう。
しかし現代では「得度」は「得度式」を指し仏門に入るために行うための儀式を指す場合が多くなりました。
一方で「出家」はこの世の柵を捨てて仏門を叩き僧侶になる事を指す場合が多いと言えるでしょう。
ただし「責任をとる」や「反省の意を示す」などの意味合いとして使われる事もあります。