この記事では、「妬み」と「憧れ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「妬み」とは?
「妬み」とは、人を妬むこと、嫉妬を意味します。
自分よりも優れている人をうらやむ行為が「妬み」となり、時には単にうらやんだり、悔しく思うだけでなく、腹立たしく思ったり、憎らしく思ったりすることもあります。
「あの人ばかり、良いことがあってずるい」といった気持ちが「妬み」にあたります。
「憧れ」とは?
「憧れ」とは、理想とする物事に強く心が惹かれることを意味します。
相手に対し心から素直に「素敵だな」、「きれいだな」と思うことが「憧れ」になります。
言い換えれば、「憧れ」は、尊敬や愛に近い感情になります。
「妬み」と「憧れ」の違い
「妬み」にも「憧れ」にも、相手に対し羨ましく思うといった共通の意味が存在します。
ただし、その中に含まれる感情に大きな違いがあり、「妬み」の場合は素直に相手のことを羨ましく思ってはいません。
その羨ましいという気持ちの中に、悔しく思う気持ちや腹立たしく思う気持ち、憎らしく思う気持ちが込められています。
一方、「憧れ」の場合は、「妬み」のようなマイナスの感情は含まれません。
素直に相手のことを心から。
素敵だ、きれいだ、と思う感情のみとなります。
このような違いから、相手を見る眼差しにも違いが発生します。
「妬み」の場合は、憎悪がこもった眼差しで相手を見るのに対し、「憧れ」の場合は、キラキラと輝いた眼差しで相手を見ることになります。
「妬み」の例文
・『なぜか、クラスの女子から妬みを買ってしまった』
・『彼女への妬みから、先生に告げ口をしてしまいました』
「憧れ」の例文
・『彼女はクラス中から憧れの的です』
・『昔から、彼女に憧れていました』
まとめ
以上のように、同じように相手のことを羨ましく思うことであっても、その裏にある感情に大きな違いのある「妬み」と「憧れ」になります。