「前人未到」と「前人未踏」の違いとは?分かりやすく解釈

「前人未到」と「前人未踏」の違いとは?違い

この記事では、「前人未到」「前人未踏」の違いを分かりやすく説明していきます。

「前人未到」とは?

「前人未到」とは今まで誰も成し遂げていない業績や記録を指す言葉です。

到という字はなんらかの場所につくという意味を持つ漢字ではありますが、それとは別に極限まで行き着くという意味もあります。

なので到る方の前人未到は今までの人たちが行き着けなかったほどの偉業的な領域という意味の言葉です。

また学問について新しい概念など未知の領域を発見した場合も到る方の前人未到が使われますし、広い意味で今までになかったことを指す言葉として使われがちな言葉と言えます。


「前人未踏」とは?

「前人未踏」とは今まで誰も立ち入ったことのない場所や土地を指す言葉です。

誰にも知られていない無人島であったり、人が住んでおらず踏破の記録も残っていないような秘境がいわゆる前人未踏の地と言えます。

踏は足でふむという意味しか持たない漢字であり、熟語などの言葉としては特に歩いて地面に踏み込むという意味合いで使われることが多いです。

踏む方の前人未踏もその例に漏れず、過去に人の足が踏み込んだことのない土地や場所という意味でだけ使われます。


「前人未到」と「前人未踏」の違い

「前人未到」「前人未踏」の違いを、分かりやすく解説します。

誰も達成したことのない業績や記録を指すのが「前人未到」で、誰も侵入したことのない場所や土地を指すのが「前人未踏」です。

「前人未到」は様々な分野で使われて比較的広い用途で使われますが、「前人未踏」は場所という特定の用途でしか使われません。

まとめ

意味としては業績や記録を指すのが「前人未到」で、土地や場所を指すのが「前人未踏」というのが両者の違いですが、言葉の使い方としては「前人未到」が様々な場面で幅広く使われ、「前人未踏」は場所のような特定の場合にだけ使われる言葉という使い分けがされています。

なので意味を知ることも大事だけれど使い分けを知りたいという場合、到る方の前人未到を使うようにしておけば概ね問題ないでしょう。

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