この記事では、「深淵」と「深遠」の違いを分かりやすく説明していきます。
「深淵」とは?
深淵は、しんえんと読むべき言葉です。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、程度がふかいといった意味の深の文字に、水を深くたたえている所といった意味がある淵の文字を付け加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から深淵は、深い淵や奥深く底知れぬ事といった意味を示すのです。
「深淵」の言葉の使い方
深淵は、奥深いという意味の言葉として用いられています。
ただしただ奥深いという意味ではなく、底知れなかったり不確かで怪しげなものといった意味の言葉として使用されているのです。
「深遠」とは?
深遠は、しんえんと読むのが正解な言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、奥がふかいといった意味を持っている深の漢字に、ふかくて大きいとか、とおい等の意味を所有する遠の漢字を付け足す事で成立した言葉です。
だからこそ深遠は、奥深くて理解が及ばないといった意味を表します。
「深遠」の言葉の使い方
深遠は、奥深いという意味の言葉として使われているのです。
ただし直ぐに理解が及ばない程に、非常に奥深い様といった意味の言葉として使用されています。
「深淵」と「深遠」の違い
深淵と深遠の漢字表記を見比べれば、淵と遠という漢字の違いがある事に即座に気付けるものです。
所が最初の漢字は同じ深であり、共にしんえんという同じ読み方をする上に、奥深いといった似た意味を有する言葉同士だったりします。
とはいえ深淵は、底知れない位に奥深く、不確かなものといった意味を示すのです。
一方の深遠の方は、直ぐに理解が出来ない程に奥深い、という意味を表します。
まとめ
2つの言葉は同じ漢字が使用されているだけでなく、読み方まで同じで、示す意味合いも似ている所があるのです。
ですが意味のニュアンスには相違点があり、深淵は、底知れぬ程に不気味に奥深いといった意味に用いられます。
対する深遠は、なかなか理解が及ばない程に奥深いといった意味の言葉として使われているのです。