鏡の種類として「凸面鏡」と「凹面鏡」があります。
2つの鏡にはどのような特徴があり何が違うのでしょうか。
今回は、「凸面鏡」と「凹面鏡」の違いを解説します。
「凸面鏡」とは?
「凸面鏡」とは、「球面の外側の凸面を鏡面にした鏡」です。
「凸面鏡」の使い方
光を反射して姿や像を写す作用を持つ道具を「鏡」といいます。
一般的な鏡は前に立つ物体の姿を正確に写せるよう平らな面を加工して作りますが、平らではない面を磨きあげて鏡面に仕上げることも可能です。
球面の外側、膨らんでいる面を鏡面にした鏡を「凸面鏡」といいます。
簡単に言えば面が出っ張っている形状の鏡のことです。
平面の鏡よりも出っ張りの分だけ広い範囲を写し出せるため小さい面積で広い範囲をカバーしなくてはならない自動車のバックミラーや交差点のカーブミラーなどに使われています。
「凹面鏡」とは?
「凹面鏡」とは、「球面の内側の凹面を鏡面にした鏡」です。
「凹面鏡」の使い方
球体の内側、凹んでいる部分を鏡面にした鏡を指します。
鏡に当たって跳ね返った光は内向きに反射されるのである一点に集まり「焦点」を結びます。
焦点には反射した光のエネルギーが集まっているため高いエネルギーが生まれ、それを利用して物体に火をつけることが可能です。
オリンピックの聖火は「凹面鏡」を利用した集光装置で採火されています。
「凸面鏡」と「凹面鏡」の違い
「凸面鏡」と「凹面鏡」の違いは「形状」です。
どちらも球面を鏡面に仕上げた鏡を指しますが球面の外側に当たる出っ張った形の鏡が「凸面鏡」で、球面の内側に当たるへこんだ形の鏡が「凹面鏡」です。
調理に使用するボウルのような半球状の物体の全面を鏡面加工した場合、表面が「凸面鏡」で裏面が「凹面鏡」の両面鏡になります。
「凸面鏡」の例文
・『店内監視用のミラーは凸面鏡だ』
・『凸面鏡には歪んで写る』
「凹面鏡」の例文
・『内側に入れる巨大な凹面鏡』
・『凹面鏡を利用したソーラークッカー』
まとめ
「凸面鏡」と「凹面鏡」は面の形状の違いで区別されます。
同じ鏡でも性質は全く異なるので違いを知っておきましょう。