バードウォッチング初心者にもわかりやすく解説!
この記事では、「ムギマキ」と「キビタキ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ムギマキ」とは?
日本の北方、サハリンなどロシア極東地域や中国北東部で繁殖。
日本の南方の東南アジアや中国南部で越冬します。
このため日本で見掛けるのはそのコース上にある北海道や日本海側各地が中心だと言っていいでしょう。
「キビタキ」とは?
その外観の鮮やかなサマーオレンジが夏のイメージにピッタリな印象。
夏鳥として知られており「キビタキ」「リュウキュウキビタキ」の二種を日本では見る事が可能です。
とはいえど大抵の方が見掛けるのは「キビタキ」だと言っていいでしょう。
冬はインドシナやフィリピン等日本の南方諸島や海南島で越冬します。
鮮やかなオレンジと黒のコントラストが印象的ですが、成鳥の雄だけがその模様になり、幼鳥や雌は比較的地味な羽の色だと言っていいでしょう。
「ムギマキ」と「キビタキ」の違い
「ムギマキ」と「キビタキ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ムギマキ」は“旅鳥”であり、日本は基本的に春と秋に日本の北方と南方を往復する際の通過点だと言っていいでしょう。
能登半島沖の舳倉島や対馬で良く見られると言いますが、札幌など都市部での観察例もそれなりにあります。
「キビタキ」は夏鳥として有名。
日本北方のサハリン・南千島と北海道から九州までに“夏鳥”として棲息し、繁殖を行います。
越冬地は日本の南洋、フィリピンやインドシナ・ボルネオ島や中国の海南島。
外見では「ムギマキ」の雄は眉斑が白い点であるためにわかりやすいと言えます。
また?蹠が隠れる様に木に止まるため眉斑が確認しづらい時には足元を観察するのがお勧めです。
雌は成鳥ならばはっきり違いが確認可能。
「キビタキ」は黄色、「ムギマキ」は暗色、くすんだ泥白色なため区別しやすいと言えるでしょう。
まとめ
「ムギマキ」は春と秋に日本の北方と南方を往復する“旅鳥”だと言っていいでしょう。
「キビマキ」は日本の“夏鳥”として認知度は高いと言えます。
北海道から九州までで夏には日常的にその姿を見る事が可能。
日本の南洋、フィリピンやインドシナ・ボルネオ島、そして中国の海南島で越冬します。
このため夏の暑い盛りに見掛ける胸周りが鮮やかなオレンジの鳥はほぼ「キビマキ」と言っていいでしょう。
「ムギマキ」は春と秋に北方と南方を往復するコース上で観察される事が多いです。
能登半島沖の舳倉島や山陰の対馬での観察例が多くなっています。