この記事では、「綿実油」と「サラダ油」の違いを分かりやすく説明していきます。
「綿実油」とは?
ワタの種子を原料にした油脂のことです。
主に食用油として利用されています。
加熱をしても酸化しにくく、スナック菓子や揚げ物料理に使用されています。
脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。
一般的な植物油は、飽和脂肪酸よりも不飽和脂肪酸の方を多く含んでいます。
不飽和脂肪酸の一種に、αリノレン酸とリノール酸があります。
αリノレン酸はオメガ3系脂肪酸、リノール酸はオメガ6系脂肪酸に分類されます。
オメガ3とオメガ6は、摂取のバランスが大切です。
現代の日本人はオメガ6は意識せずとも摂取しており、オメガ3が不足しがちだといわれています。
「綿実油」はオメガ6であるリノール酸を多く含んでいます。
「サラダ油」とは?
精製された食用油の一種です。
精製度が高く、濁りがなく、低温でも固まりにくい特徴があります。
サラダドレッシングやマヨネーズなどに利用されています。
揚げ物や炒め物に使うことも可能です。
サラダなど生のものに使う油として、1924年に現在の日清オイリオグループがこの名で販売をはじめました。
JASによって定められている規格を満たしているものをこの名で呼ぶことができます。
原料となる植物は、綿実、とうもろこし、大豆、ごま、ひまわり、米、紅花などです。
含まれる脂肪酸の割合は、使用する原料によって異なります。
「綿実油」と「サラダ油」の違い
「綿実油」と「サラダ油」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は綿実を原料にした食用油のことです。
後者は綿実を原料とすることもありますが、それ以外の植物も原料とされます。
また、後者の名で呼ぶためにはJASが定める規格を満たしている必要があります。
まとめ
綿実を原料にしているものだけを前者の名で呼びます。
後者の名を使うためには、JASが定める規格を満たしていなければなりません。