この記事では、「現象」と「現状」の違いを分かりやすく説明していきます。
「現象」とは?
「現象」は「げんしょう」と読みます。
意味は「自然界や人間界に形となって現れ、人間が知覚できるすべてのものごと」という意味です。
2つ目は「哲学用語で、あるものの本体や本質が、実際に形となって外に生じたもの」という意味です。
「現象」の言葉の使い方
「現象」は名詞として「現象が起きる・起きた」「自然現象」などと使われます。
「現」は「あらわ(れる)」とも読み「見えなかったものが見えてくる」「まのあたり・実際の」という意味、「象」は「物の形」「目に見えるすがた」という意味、「現象」で「見えなかったものが、目に見える形や姿になって見えてくること」になります。
「現状」とは?
「現状」は「げんじょう」と読みます。
意味は「今まさにある様子のこと」です。
あることが変化していく中で、現時点でどの様になっているか、見た目や様子、情勢などを表します。
「現状」の言葉の使い方
「現状」は名詞として「現状を知る・知った」「現状維持」などと使われます。
「現」は「見えなかったものが見えてくる」「まのあたり・実際の」という意味、「状」は「実際のすがた、かたち、なりゆき」という意味、「現状」で「今見える実際のすがた、かたち、なりゆきのこと」になります。
「現象」と「現状」の違い
「現象」は「見えなかったものが、目に見える形や姿になって見えてくること」です。
「現状」は「今見える実際のすがた、かたち、なりゆきのこと」です。
「現象」の例文
「現象」の例文は以下の通りです。
・『廃院になった病院跡で奇妙な現象が起きる』
・『自然現象により空が紫色になる』
「現状」の例文
「現状」の例文は以下の通りです。
・『売上成績を現状維持に努める』
・『何とかして現状を打破したい』
まとめ
今回は「現象」と「現状」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。