この記事では、「何となく」と「何気なく」の違いを分かりやすく説明していきます。
「何となく」とは?
言葉や行動などに、はっきりした目的や理由がないさまを表す言葉です。
お店で商品を眺めているとします。
特に理由はないのですが、気になる商品があります。
これを「何となく気になる商品」といいます。
おなかの調子がよくありません。
ものすごく痛くて我慢できないほどではないのですが、調子がよいといえる状態でもありません。
これは「何となくお腹の調子が悪い」といいます。
暇になると、テレビをつけたり、スマホを触ったりしてしまう人もいることでしょう。
見たい番組がはっきりとしているわけではなく、スマホで確認したいことがはっきりしているわけでもありません。
これを「何となくテレビをつける」「何となくスマホを手にする」などといいます。
このような、はっきりした目的や理由のないさまをいう言葉です。
「何気なく」とは?
何かをしようとはっきりした考えがなく行動するさまを表す言葉です。
これという意図もなく行動するさまをいいます。
今読書をしているとします。
特に理由はないのですが、窓の方を見てみました。
これを「何気なく窓の方を見る」といいます。
街頭でティッシュ配りをしている人がいるとします。
ティッシュが欲しかったなど特別な考えはなく、手にとることもあるでしょう。
これを「何気なくティッシュを手にとる」といいます。
「何となく」と「何気なく」の違い
「何となく」と「何気なく」の違いを、分かりやすく解説します。
はっきりとした理由もなく行動するさま、という意味では同じような使われ方をします。
「何となくぬいぐるみを置いてみる」「何気なくぬいぐるみを置いてみる」と似た使い方をします。
しかし、同じような使い方ができないときもあります。
「何となくお腹の調子が悪い」とはいいますが、「何気なくお腹の調子が悪い」とはいいません。
後者は、はっきりとした考えもなく行動するさまをいいます。
お腹の調子が悪いのは感覚で行動ではないので、「何気なく〜」とはいわないのです。
まとめ
一方は行動や感覚などについて使用をしますが、もう一方は行動だけに使用をします。