「介さず」と「介さない」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「介さず」と「介さない」の違いとは?違い

この記事では、「介さず」「介さない」の違いを分かりやすく説明していきます。

「介(かい)さず」とは?

まず、「介する」とは「両者の間に立てる」「仲立ちする」という意味を表します。

また、「意に介する」という慣用句にすることで「心に留めて心配する」「気に掛ける」という意味を表すこともできます。

「○○ず」は打消の助動詞なので、「介さず」はその「介する」を否定した表現です。

したがって、「両者の間に立てない」「仲立ちしない」というニュアンスを表すフレーズになります。


「介さず」の使い方

「介さず」「介する」の否定形として使われています。


「介(かい)さない」とは?

「介さない」も打消の助動詞である「○○ない」「介する」を否定した表現になります。

したがって、こちらも「両者の間に立てない」「仲立ちしない」というニュアンスを表すフレーズになります。

「介さない」の使い方

「介さない」「介する」の否定形として使われています。

「介さず」と「介さない」の違い

「介さず」「介さない」はどちらも「介する」を否定形にした言葉です。

したがって、指し示す意味も同じであるため、二語は同義語の関係に当たると解釈できます。

「介さず」の例文

・『人を介さずに独断で行動した結果、大きなトラブルを招いてしまった』
・『周りに何と言われようとも、彼はほんの少しも意に介さずに自分の夢を追った』
・『仲裁役を介さずに当人同士でやり取りをするのが一番手っ取り早いかもしれない』
・『彼女は人を介さずに取引することを禁じた』

「介さない」の例文

・『人を介さないで、直接謝罪した方が誠意が伝わると思う』
・『社員の境遇など意にも介さない社長の振る舞いに批判が殺到した』
・『彼女は親の言うことなど意にも介さないで家を出て行ってしまった』
・『他人の意見を意に介さない性格は良い面もあれば悪い面もある』

まとめ

「介さず」「介さない」はどちらも同じ意味を表し、二語は同義語の関係に当たるということでした。

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