この記事では、「灌水」と「灌注」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「灌水」
田んぼや畑の農作物に水を撒くことを「灌水」【かんすい】といいます。
元々は水を人工的に送って水撒きすることを灌漑【かんがい】といっていましたが、水があまり出ない場所でも作物が作れるようにする技術を指す言葉です。
紀元前6千年前にはすでにメソポタミアやイランでは「灌漑」を開始し、日本では第14代天皇の時代に福岡県で裂田の溝【さくたのうなで】という農業用の用水路という施設が使われていました。
この農作物に水を撒く作業を担うものが現代では「灌水」と呼ぶようになったのです。
「灌注」とは?
農作物に水をそそぎかけて、立派に成長するための作業を「灌注」【かんちゅう】といいます。
水だけではなく、作物に栄養を与えて元気に育つよう薬剤を薄めたものを土壌にしっかり染み込むよう土の中に入れて土壌を豊かにし、効果を与えるのが目的です。
この方法であれば土から植物の苗が出てくるときにはすでに栄養が効き始め、大きく成長する効果が得られます。
ときにハダニといった農作物を荒らす危険な虫を防除するとき、この「灌注処理」行えば簡単に駆除ができる方法になるのです。
「灌水」と「灌注」の違い
「灌水」と「灌注」の違いを、分かりやすく解説します。
水が必要な田畑に撒くことを「灌水」といい、人が専用ノズルを使って作物に撒く作業を指す言葉です。
「灌注」よりもだいぶ前から行われていた技術を指します。
それからさらに効率良く水を注ぐために行われたのが「灌注」であり、作物の苗を植えた所に注入するように液体の肥料を与えて、植物の成長させるとき行う方法になるのです。
より株元に近い部分へ目掛けて注入できるように開発された専用ノズルがあり、効率よく栄養を与えられます。
他にも先端が二叉に別れていて、左右から幹に薬剤を与えられるノズルや、作物の上から霧のように液体を噴射させる噴霧用もある方法です。
まとめ
水を与える方法を2種類ご紹介しましたが、どのような撒き方をするか、より効率良く水を撒く商品はどのようなものがあるか調べてみるといいでしょう。