この記事では、「言っていた」と「言ってた」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「言っていた」とは?
人がこのように話していたと内容を伝えることを「言っていた」【いっていた】といいます。
元々は「言う」の連用形であり、「言って」に「いる」が掛け合わさって生まれた言葉です。
そこに「い」という連用形と「た」といった過去を示す助動詞を合わせています。
また、自分が思っていることを相手に伝える「言う」を過去形にして、「○○さんはこのように言っていた」と具体的に話した内容を第三者に伝えるのです。
「言ってた」とは?
連用形である「言って」に「た」という過去を意味する助動詞を掛け合わせた言葉が「言ってた」【いってた】です。
少し軽い言い方ができる言葉であるため、同年代や後輩、友人といった親しい人に対して「部長がこのように言ってた」と具体的に伝えるとき使われています。
主に、自分が聞いた内容を第三者へ伝えるとき使い、難しい話よりも気軽に話せる内容を取り上げて話していたと伝えて、お互いに盛り上がりたい場面で使う言葉です。
「言っていた」と「言ってた」の違い
「言っていた」と「言ってた」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも自分が少し離れた場所から相手が話していた内容を聞き、第三者に耳にした内容を伝えるとき使う言葉です。
人がこんなことを話していたという意味で使われるのが「言っていた」であり、職場では先輩や同僚に対して使われている言葉です。
「言ってた」は友人や後輩といった気軽に話せる人に対して使われている言葉であり、相手がこう話していたと気軽に伝えます。
「言っていた」の例文
・『社長が連休は取引先と富山のゴルフ場へ行くと言っていた』
・『部長が家族で市立病院へ行き、健康診断を受けると言っていた』
「言ってた」の例文
・『和菓子を自由に食べていいと食堂の従業員が言ってた』
・『先輩が部活を18時で切り上げて、帰宅していいと言ってた』
まとめ
意味は同じ言葉ですが、伝える人の立場を考えて使えば失礼がないでしょう。
自分なりに使い方を工夫して、場面ごとに使い分けてみるといいでしょう。