この記事では、「濃縮」と「凝縮」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「濃縮」とは?
液体の飲料を煮詰めることで味を濃くする方法を「濃縮」【のうしゅく】といいます。
「濃縮林檎ジュース」といえば、濃度を高めるために行う製法で作られた飲料を指すわけです。
また、海外から飲料を出荷するときは果物の皮を取り、絞った果汁から水分を取り除いて重量を減らして運ぶため取り入れられている方法を「濃縮法」といいます。
日本に運ばれた果汁は水を注ぎ入れて、紙容器やペットボトルに入れて「濃縮還元」と表示して販売するのです。
「凝縮」とは?
気体を冷やすと液体になることを「凝縮」【ぎょうしゅく】といいます。
他にも熱を取り除きながら小さくしていけば液体になるわけです。
このような状態から、「凝縮された言葉」といえば、意味があるものだけを集めて一つにした人の心に突き刺さる言葉を指します。
他にも「凝縮感がある」といえばワインの味が発酵して、深みと色が濃くなって美味しい状態を表すのです。
「濃縮」と「凝縮」の違い
「濃縮」と「凝縮」の違いを、分かりやすく解説します。
真空や凍結させて搾り取った果汁を「濃縮」させるため水分を飛ばす方法を指します。
水分を飛ばす方法としては、低い温度で蒸発させて、減圧下といった工程により廃液を熱くしていくわけです。
水分を飛ばしてから果汁をペースト状にし、海外へと輸出した後は現地で水分を加えるとまた絞りたてのような濃さと甘さ、色が蘇ります。
もう一方の「凝縮」は、液体へと気体を変化させる行為であり、このようなところから「凝縮された深み」といったように使い、どれだけ味が濃くなり、納得する仕上がりになったか分かるのです。
「濃縮」の例文
・『濃縮還元したジュースの味が好きで、2箱まとめ買いした』
・『蕎麦の汁は濃縮してあるので、購入者がお湯を注いで食べる』
「凝縮」の例文
・『新鮮な葡萄の凝縮感を独自の製法で生み出した赤ワインが話題だ』
・『凝縮した文章は読み応えがあり、学べるところがあって面白い』
まとめ
縮という漢字が使われている言葉を2つご紹介しましたが、どのような意味があるか自分なりに深堀して学び、使い分けてみるといいでしょう。
