この記事では、「比率」と「割合」の違いを分かりやすく説明していきます。
「比率」とは?
「比率」には、「比べる」という漢字が用いられています。
そのことから、2つ以上の数量を比べた時の率を意味します。
例えば、水が100グラムある中に塩を10グラム混ぜた場合の「比率」は、水:塩=10:1といった形で表します。
もちろん、2つ以上となれば、いくつでも「比率」として表すことは可能です。
例えば、?油1、砂糖1、出し汁4は、1:1:4と表します。
「割合」とは?
「割合」は、全体に対する部分、またはほかの数量に対する数量の率を意味します。
「割合」を示す場合には必ず基準になるものが必要です。
その基準になるものに対し、どの程度占めているかが「割合」です。
そのため、「割合」を表す単位は「%」や「割」になります。
例えば、ジュースの場合、500ミリリットルに含まれる果汁の「割合」は3%ですといったような形で表します。
「比率」と「割合」の違い
「比率」も「割合」も何かを比べる際には必要不可欠なものとなります。
そのうえで、その比較に仕方が異なるため注意が必要です。
「比率」の場合は、2つ以上の数量を比べた時の率を意味します。
例えば、水100、塩10の「比率」は、10:1となります。
一方、「割合」は、全体に対する部分、またはほかの数量に対する数量の率を意味します。
100の水の中に10の塩が含まれている場合、水の中に含まれる塩の「割合」は10%となります。
このように、基準となるものが異なるため、同じものを比較する場合でも、「比率」と「割合」は、異なるものとして判断する必要があります。
「比率」の例文
・『株の保有比率を確認する』
・『我が校の男女比率は2対1になっています』
「割合」の例文
・『当社では、管理職の割合が男女逆転しました』
・『我が家の出費に占める食費の割合は3割ほどです』
まとめ
以上のような違いがあることから、「比率」を指しているのか。
「割合」を指しているのか。
といった違いを踏まえ考える必要があります。