この記事では、「布絵の具」と「アクリル絵の具」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「布絵の具」とは?
溶剤は布専用を使い、塗りやすく混ぜる絵の具を「布絵の具」【ぬのえのぐ】といいます。
このアクリル絵の具は溶剤が入っているため布にしっかり吸着し、色が落ちにくいのが利点です。
色の接着が強いので、綺麗に布に塗ったとき発色します。
使い方は少しの水に絵の具を入れて固形が無くなるまで溶いで、布に描くときはのせながら自分の好きな絵を描きます。
すでに重ねたところに色を塗るときは下がしっかり乾いてから行い、また乾かす絵の具です。
この「布絵の具」であればポリエステルや綿まで様々な布地に鮮やかな色を塗れます。
1本あたり20mlのチューブ入りで、9色と18色といったセットで販売しています。
「アクリル絵の具」とは?
透明感があるアクリルカラーを採用した「アクリル絵の具」【アクリルえのぐ】は、水彩絵の具と似た色が出せます。
絵に光沢を出せて、耐久性が高いのも魅力です。
耐光性にも長けている絵の具であり、下に塗った色に混じることなく重ね塗りができます。
紙だけではなく、ガラスや木材といった素材にも色が塗れて、楽しめるのも利点です。
コンクリートに描ける「アクリル絵の具」には不透明や透明、半透明といったものがあり、水で薄めるときは半量を入れ混ぜ合わせて使います。
「布絵の具」と「アクリル絵の具」の違い
「布絵の具」と「アクリル絵の具」の違いを、分かりやすく解説します。
デニムや麻といった幅広い布にしっかり密着させて塗れるのが「布絵の具」です。
アイロンで処理する必要がなく、水彩絵具として色鮮やかに色が描けるのが利点です。
洗濯しても色落ちし難いアクリル絵の具になり、乾燥期間は2日程度で完全に乾きます。
乾いた後も手触りが良く、ごわつきがありません。
色は水彩絵の具と同じように優しい色合いが出ます。
もう一方の「アクリル絵の具」は溶剤が入っていて、耐光性に優れているので、ガラスやコンクリートに塗っても落ちません。
乾燥するまでには72時間かかり、その後は高い耐水性が出て落ちなくなるのが魅力です。
まとめ
似ている絵の具を2種類ご紹介しましたが、どちらも水彩の優しさを出せます。
この2つの絵の具は素材や耐久性、描けるものに違いがありますので、専門サイトや動画などで異なる点を見比べてみるといいでしょう。