この記事では、「却下」と「差し戻し」の違いを分かりやすく説明していきます。
「却下」とは?
「却下」は「きゃっか」と読みます。
意味は「申請されたお願いや、申し込みなどを退けること」という意味です。
2つ目は、「訴訟において、申し立てや申請などを取り上げず排斥すること」という意味です。
「却下」の言葉の使い方
「却下」は名詞として「却下する・した」「却下される」などと使われます。
「却」は「しりぞく」「しりぞかせる」「ひっこめる」という意味、「下」は「位置の低い方」「高い方から低い方へ移すこと」という意味、「却下」で「相手の申し出を退けて払い落とすこと」になります。
基本的に、全く取り上げることなく排斥することに使われます。
「差し戻し」とは?
「差し戻し」は「さしもどし」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「提出された書類や案件などに不備があり、修正させるために元へ戻すこと」という意味です。
2つ目は「訴訟において、判決を取り消し・破棄して、第一審に戻し、再審させること」という意味です。
「差し戻し」の言葉の使い方
「差し戻し」は名詞として「差し戻しする・した」「差し戻しされる」などと使われます。
「差し」は動詞「差す」の連用形で「動詞に付いて、語調を整えたり意味を強めたりする接頭辞」という意味、「戻し」は動詞「戻す」の連用形が名詞化した語で「もとの状態や、もとあった場所などへ返す」という意味、「差し戻し」で「書類などを提出者へ突き返すこと」になります。
「却下」と「差し戻し」の違い
「却下」は「相手の申し出を退けて払い落とすこと」です。
「差し戻し」は「書類などを提出者へ突き返すこと」です。
「却下」の例文
「却下」の例文は以下の通りです。
・『上司に提案を却下される』
・『休暇の申請が却下される』
「差し戻し」の例文
「差し戻し」の例文は以下の通りです。
・『原案の書類を差し戻しされる』
・『裁判で差し戻し判決が下る』
まとめ
今回は「却下」と「差し戻し」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。