この記事では、「京都の有次」と「築地有次」の違いを分かりやすく説明していきます。
「京都の有次」とは?
京都の有次とは、1560年に創業した老舗の刃物店です。
刀工であった藤原有次によって創業しました。
藤原有次は京都御所御用鍛冶として、御所に出入りを許されています。
創業した当時は戦国の世でしたが、泰平の時代の訪れとともに料理包丁や小刀などを作るようになりました。
現在は京都市中京区錦小路にある京都錦市場商店街店舗を構えています。
この辺りは京都の台所と呼ばれるエリアで、商店街には肉や魚、野菜などが集まって来ます。
京都有次では様々な種類の包丁を製造・販売しており、刃物以外の調理器具なども取り扱っています。
客は一流料亭で働くプロの料理人から一般人まで幅広いです。
包丁の修理やアフターサービスなども提供しています。
「築地有次」とは?
築地有次は、京都の有次から暖簾分けしたお店です。
大正時代に日本橋で創業し、現在は築地場外市場に本店を構えています。
また、豊洲市場にも店舗があります。
本店には工房も備わっており、包丁の柄をカスタマイズしたり、包丁を持ち込んで研ぎ直しなども依頼できます。
京都の有次から受け継いだ伝統の職人技が活かされており、様々な種類の和包丁・洋包丁を揃えています。
また、鱧切りやマグロ包丁など特殊な包丁も扱っています。
機能性を重視した包丁なのが特徴です。
店舗を構える築地は大勢の観光客が訪れる観光スポットでもあり、海外から包丁を買い求めに来る人も沢山います。
「京都の有次」と「築地有次」の違い
京都の有次から暖簾分けして誕生したのが築地有次です。
京都の有次は非常に歴史がある店で、創業したのは戦国時代になります。
築地有次が暖簾分けして創業したのは大正時代です。
どちらも様々な種類の包丁を販売していますが、現在は全く別のお店になります。
まとめ
京都の有次から暖簾分けしたのが築地有次です。