「講話」という名前がついた講演会のようなものがたまにあります。
一番よく聞くのは「校長先生の講話」ですが、これはどういう意味なのでしょうか。
似たような言葉に「講和」というものもありますが、この2つの違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「講和」と「講話」の違いを分かりやすく説明していきます。
「講和」とは?
「講和」とは、特殊な言葉で、「戦争状態にある、2者が戦争を終結させ、平和な状態に移行するための合意」のことを表す言葉です。
結果としてその合意事項が盛り込まれた「条約」に調印するのが普通です。
例えば、第一次世界大戦の終結の時に開かれた「パリ講和会議」の結果が「ベルサイユ条約」として締結されました。
「講話」とは?
「講話」とは、何かを「わかりやすく聞き手に伝えるような話」のことを表す言葉で、よく言われる「講演」と違って、もっと語りかけるニュアンスが高くなります。
前述のような「校長先生の講話」や「住職の講話」のように、「説教」のような意味が含まれる場合によく使われます。
「講和」と「講話」の違い
「講和」と「講話」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、同じような漢字を使用していて、読みも同じなので、意味も同じようなものだと思われがちですが、実は全く違う意味を持っています。
すなわち、「講話」が、何かを相手に説明するという意味であるのに対して、「講和」は、戦争をやめて、平和な状態に戻ることを表す言葉です。
つまり、使われるシチュエーションが、「聴衆の前」であるのか「戦争の終わり」であるというかなり大きな違いがあるということになります。
まとめ
この記事では、「講和」と「講話」の違いを、解説してきました。
この2つの言葉の間に存在するのは、「平和になるための話」と「話題になっているものがよくわかるようになるための話」です。
これは大きな違いであるように見えますが、よく考えれば、結局は「相手に何かをわかってもらうための話」であるという部分では同じということもできるでしょう。
重要なのは「分かり合える」ということです。