この記事では、「シンチラ」と「フリース」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シンチラ」とは?
シンチラとは、アメリカ発祥のアウトドアウェアブランドのパタゴニアがモールデンミルズ社と共同開発した素材です。
シンチラはポリエチレンテレフタラートからできている化学繊維で、現在はフリースという名前で定着しています。
シンチラは元々、自社製品のウェアからポリエステル繊維をリサイクルするために開発されたもので、パタゴニアでは現在もリサイクルした繊維を使用しています。
保温性に優れており、冬の寒い季節のアウトドアウェアとして重宝されています。
「フリース」とは?
フリースは、ポリエチレンテレフタラートから作られている化学繊維とその繊維から作られているウェアのことをいいます。
登山用のアウトドアウェアとして知られていましたが、1990年代にユニクロがカジュアルウェアとして販売します。
すると大人気となり、フリースは秋冬の定番アイテムとなりました。
保温性に優れていて暖かく、軽いのが特徴になります。
速乾性もあり、肌触りも柔らかく、価格もリーズナブルです。
ただし、静電気が起きやすく毛玉になりやすいというデメリットもあります。
「シンチラ」と「フリース」の違い
シンチラとフリースは同じものなので、違いはありません。
シンチラはパタゴニアがモールデンミルズ社と共同開発したもので、現在もシンチラという名前で販売されています。
その後、フリースという名前でユニクロがカジュアルウェアを販売すると、フリースの名前が広く浸透し定着したのです。
また、パタゴニアのシンチラはリサイクルされたポリエステル繊維からできていますが、フリースの多くは石油から作られています。
まとめ
シンチラもフリースもポリエチレンテレフタラートからできている化学繊維のことを指しているので、違いはありません。
パタゴニアが販売しているのがシンチラで、それ以外のメーカーの商品はフリースと呼ぶことが多いです。