この記事では、「きび砂糖」と「上白糖」の違いを分かりやすく説明していきます。
「きび砂糖」とは?
さとうきびを原材料としてつくられた、砂糖の一種です。
砂糖の原材料は主に、てん菜とさとうきびの2種類があります。
「きび砂糖」はさとうきびを原料としています。
色は茶色です。
この茶色は着色料によるものではなく、ミネラルなどの成分によるものです。
カルシウム、カリウム、鉄などを含んでいます。
料理に使用をすると、料理がやや茶色い色になります。
そのため、色味を活かしたい料理に向いています。
また、精製していないため、やや雑味を感じます。
しかし、これがコクを深めることに役立ち、煮物料理に適しています。
「上白糖」とは?
白い色をした砂糖の一種です。
原材料には、さとうきび、またはてん菜が使用されます。
これらから糖を取り出し、結晶化させたものを原料糖といいます。
これを精製し、転化糖を加えたものが「上白糖」です。
転化糖とは、ブドウ糖と果糖の混合物のことです。
転化糖を加えているため、しっとり感があります。
また転化糖は命ラード反応を起こしやすいため、焼いたときの茶色い色を付けたい食品への利用に向いています。
煮物やお菓子などの料理に使われています。
白いのは漂白しているからではなく、光を反射しているためです。
「きび砂糖」と「上白糖」の違い
「きび砂糖」と「上白糖」の違いを、分かりやすく解説します。
原材料は、前者はさとうきび、後者はさとうきび、またはてん菜です。
精製しているか、していないかが大きな違いで、前者は精製しておらず、後者は精製をしています。
これによって色が違い、前者は茶色、後者は白色をしています。
また、ミネラルの含有量も違い、前者の方がミネラルを含んでいます。
これらによって、利用するのに適した料理が違います。
まとめ
どちらも砂糖の一種ですが、原材料、精製の有無、色などに違いがあります。