この記事では、「アマノリ」と「イワノリ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アマノリ」とは?
「アマノリ」とはウシケノリ科の中でも膜状の体を持つ海藻の総称です。
世界各地で食用として特にポピュラーな海藻であり、日本では海苔の佃煮やパリパリとした板海苔はこのアマノリから作られています。
日本では最低でも古墳時代から食べられていたのが確認され、江戸時代には本格的な養殖も始まり、今日でも広く食べられ続けている馴染み深い海藻と言えるでしょう。
アマノリという総称で呼ばれる海藻にも様々な種類があるので、見た目は似ていてもどこに生えるかなどが異なる物も多いです。
「イワノリ」とは?
「イワノリ」とはアマノリの中でも岩場に自生しているものを指す言葉です。
アマノリは海に生息している貝や他の海藻に着生するものも多いですが、イワノリは海岸にある岩から生えているように着生しているのでそのまま岩海苔と呼ばれています。
またイワノリは天然物の海苔を指す目的で使われていることも多く、イワノリという名前で販売されている海苔は天然物のアマノリを加工して作られた物です。
「アマノリ」と「イワノリ」の違い
「アマノリ」と「イワノリ」の違いを、分かりやすく解説します。
食用のいわゆる海苔と呼ばれる海藻が「アマノリ」で、その中でも海岸の岩に自生するものが「イワノリ」です。
また商品名としては養殖されているものではなく自然に自生しているいわゆる天然物のアマノリを使用している商品がイワノリと呼ばれます。
まとめ
日本で食べられている海苔は生物学的には全部「アマノリ」ですが、「イワノリ」はその中でも岩に生えるものを指す俗称と言えるでしょう。
現在では基本的に流通しているアマノリは養殖されたものであり、イワノリは天然物のアマノリやそれを使った食物を指す言葉として使われています。
そのためアマノリの海苔は日本中のどこでも養殖しやすい品種のアマノリですが、イワノリは地域によって品種が様々です。