使わなくなった冷蔵庫はワインセラーにできる?
この記事では、「冷蔵庫」と「ワインセラー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「冷蔵庫」とは?
1950年代後半に白黒テレビ・洗濯機と並ぶ三種の神器として、日本人の生活革命を起こしたのが「冷蔵庫」だと言っていいでしょう。
多様化そして進化をし続けている生活家電の1つと言っていいでしょう。
既にテレビはインターネット時代の過去の遺物になりつつあるもの、洗濯機と並んで今後も世界で必要とされる製品であり続けるのは間違いありません。
ノンフロン化の流れが進んだのは2000年代初頭、今後も多機能化やAI化等が進むと予想されます。
「ワインセラー」とは?
「ワインセラー」はワインの温度管理をするための貯蔵庫だと言っていいでしょう。
広義的にはワイナリーやメゾン、シャトー等ワイン生産者がワインを寝かせておく冷暗所や蔵も「ワインセラー」と呼ぶ場合があります。
しかし現在の日本で「ワインセラー」と呼ぶ場合には小型のワインを入れて保管しておける温度管理機能付きの家電がほとんどでしょう。
第6次ワインブームの1997年頃から小型の「ワインセラー」が買いやすい値段で登場。
値段も落ち着いた価格となり現在に至ります。
「冷蔵庫」と「ワインセラー」の違い
「冷蔵庫」と「ワインセラー」の違いを、分かりやすく解説します。
「冷蔵庫」内の温度はJIS(日本工業規格)により定められています。
それに基づき冷蔵室の適正温度は2〜5度。
これはワインを品質を変わらずに保管するのには適しておらず、冷えすぎると言っていいでしょう。
「ワインセラー」は大抵の製品が1度刻みで温度調節可能です。
また「ワイン」専用の貯蔵が前提条件になっている事もあり、開閉する機会は少ないため温度の変化がなく一定条件下のもとでワインの品質をキープし続ける事が可能。
さらには「冷蔵庫」は下段に行くほど冷え、冷気放出口付近はさらに冷えるのは間違いないでしょう。
このため生ワクチンなどの液体注射薬は凍結する可能性もあるため、冷蔵庫内でも冷却口付近での保管を禁じているほどです。
これに加え家庭用「冷蔵庫」では開閉により温度変化が起きるため、ワインの貯蔵には向きません。
まとめ
「冷蔵庫」はJIS(日本工業規格)により冷蔵庫内の温度が定められています。
冷蔵室は2〜5度となり、ワインを品質維持しながら貯蔵するには不向きだと言えるでしょう。
また野菜室でもワインの品質維持には冷えすぎなため、小型のビンやワイン缶をストックしておく事はオススメできません。
「ワインセラー」は温度管理機能がついており、セラー自体を開閉する機会も少ないため品質維持には適しています。
使わなくなった「冷蔵庫」を「ワインセラー」にすると話す方もたまにいらっしゃいますが、前述した通り冷えすぎるため代用は不可だと言えるでしょう。