「公的資格」と「国家資格」はどのような基準で区別されているのでしょうか。
今回は、「公的資格」と「国家資格」の違いを解説します。
「公的資格」とは?
「公的資格」とは、「公的な性質を持つ団体や組織により認定される資格」を指す言葉です。
「公的資格」の使い方
日本にはさまざまな資格があり認定する団体や組織もそれぞれ異なります。
資格のうち公的な性質を持つ組織や団体によって認定される資格の総称が「公的資格」です。
一般的には法律の定めに基づき地方公共団体や公的な組織が認定する資格のことを「公的資格」と呼んでいます。
例えばフグ調理師の免許は都道府県によって認定される資格なので「公的資格」に当たります。
経理業務で求められる簿記の資格も公的な団体である商工会議所が認定する資格なので「公的資格」です。
「国家資格」とは?
「国家資格」とは、「法律が定めに基づき国家機関が認定する資格」を指す言葉です。
「国家資格」の使い方
資格の認定主体が国家機関である資格を指します。
国家が認定する資格なので法令に基づき全国同一の基準で認定されます。
社会的に重要と認められる技能や職能を認定する資格が多く、特定の職業に着くために必須の資格もあります。
弁護士資格や医師免許、危険物取扱者などが有名な国家資格です。
「公的資格」と「国家資格」の違い
「公的資格」と「国家資格」の違いは「認定主体」です。
地方自治体や商工会議所など公的な団体が法律に基づいて認めるのが「公的資格」で、国家機関によって認められる資格が「国家資格」です。
「公的資格」には都道府県など一定範囲でしか効果が認められない資格もありますが「国家資格」は全国で効力を発揮します。
「公的資格」の例文
・『公的資格を取得する』
・『販売師は公的資格である』
「国家資格」の例文
・『国家資格の取得を目指す』
・『介護福祉士は国家資格である』
まとめ
「公的資格」と「国家資格」は認定主体の違いで区別されます。
資格が通用する範囲や試験制度なども異なるので受験前に確認しておきましょう。