「ころ柿」と「あんぽ柿」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「ころ柿」と「あんぽ柿」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ころ柿」とは?
渋柿の皮をむいて天日干しにしたものが「ころ柿」です。
大きめの柿を使用している点が特徴で、「ころ柿」と呼ばれるようになったのは、「ころ柿」を作る際の動きから来ています。
干し柿を作る際には、柿全体に太陽の光を浴びさせる必要があります。
そのため、ころころと柿の位置を変えていた様子から「ころ柿」と呼ばれるようになりました。
これにより、柿は均一に乾燥させることができ、その水分量は25%から30%程度。
地域によって多少のズレは生じるものの11月ごろから作りはじめられ、紐で柿を縛り吊します。
「あんぽ柿」とは?
「あんぽ柿」は、福島発祥の干し柿です。
渋柿の皮をむいたあと、紐で縛り天日干しで乾燥させます。
11月から2月にかけ、生産と出荷が最盛期を迎える「あんぽ柿」。
ドライフルーツの一種となるものの、「あんぽ柿」が有する水分量は50%と非常に高く、まるでゼリーのような食感です。
「あんぽ柿」は、紐で縛り天日干しをして完成させる干し柿ですが、皮をむいた後に一般的な干し柿とは異なった行程があります。
皮をむいた後に硫黄燻蒸の処理を施す「あんぽ柿」。
それにより、ポリフェノールの酸化が抑えられ、実が黒くならずにオレンジ色のまま保つことが可能になります。
「ころ柿」と「あんぽ柿」の違い
同じ干し柿でも、水分量や食感に大きな違いのある「ころ柿」と「あんぽ柿」。
「ころ柿」は、柿全体に太陽の光を当てるために転がすことから名付けられた干し柿の名前で、一般的な干し柿となります。
水分量は25%から30%程度です。
一方、「あんぽ柿」は、干す前に硫黄燻蒸の処理を施します。
それにより、水分量を50%に保つことができ、まるでゼリーのような食感を楽しむことが可能です。
まとめ
以上のように、加工工程に多少の違いがある「ころ柿」と「あんぽ柿」になります。